バーチャル空間での同人誌即売会!ComicVketのレポ!

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画像が多めの記事になっていますのでご注意ください。

VRChat、Cluster、STYLYという3つのプラットフォームで、バーチャル空間上での同人誌即売会「ComicVket(コミックVケット)」が初開催された。

開催期間は2020/8/13~2020/8/16の4日間で、企業も含めると400以上のサークルが参加する、かなり規模の大きなイベントとなりました。


この記事では、VRChatのコミックVケットのレポートを書いています。


注目したポイント

  1. 秋葉原をテーマにした会場の作りこみ
  2. バーチャル上での見本誌の在り方
  3. 参加したサークルの傾向


会場の作りこみ

会場は秋葉原の街並みを模して造られており、その路上に即売会らしい長机が沢山並べられているというバーチャル空間ならではな演出がなされていました。

冒頭に貼った公式ツイッターの映像で、簡潔に全体像が映されているので、まだ見たことがないかたは是非見てみて欲しい。

実在する店舗も多く協賛しており、本物の店舗名が使われているビルや広告も多く見られるあたり、期待の大きさが見て取れるという感じ。


見本誌

各ブースに1冊ずつ見本用の本が置かれており、VR、デスクトップのどちらでも内容を確認することが可能でした。

ただ、表紙と裏表紙を含めて6ページという制限があるため、即売会場で本を見ているというより、ちょっと豪華なチラシを見ているという感覚が近いと思う。

これは、現実世界側の同人誌即売会をイメージしていた方は少々物足りなく感じてしまう部分かと思う。


なぜこのような制限があるのかというと、VRChatではワールド、つまり即売会会場に置かれている全てのデータを事前に読み込まないと入場することができないシステムになっている。

1冊の平均が24ページだったとしても、全400サークル分となると9600枚もの画像データを読み込む必要がある。

しかもVRで文字を読もうとすると、かなり解像度を高く保っておかないと文字がつぶれて読めなくなってしまうため、見本誌だけで膨大なデータ量になってしまい、回線速度が遅い人やスマホなどハイスペックPC以外は入るだけで数時間かかってしまうことになりかねない。

バーチャル上での同人誌即売会という注目を集めそうなキャッチーなイベントで、入ることすらできないといった状況を避けるための苦肉の策だったと私は考えています。


作品の傾向

今回は「全年齢」対象の「一次創作」「二次創作」が参加可能な条件でした。

昨今のコミックマーケットでは二次創作が主流になってきており、同人誌と聞くと二次創作をイメージする方も多いと思う。

コミックVケットの全サークルを見て回ったところ、一次創作の割合がかなり多かったのが印象的だった。

概ね8:2か9:1くらいの割合で一次創作を扱うサークルが出店していたという肌感覚でした。


「コミックVケットがあることを知らなかった」「初のバーチャルイベントなので初回は見送った」といった作家さんも多くいるかと思うので、コミックVケットが2回3回と開催を重ねていくごとに、この比率がそのまま推移するのか、二次創作が多く流入してくるのかはとても興味深い点です。


終わりに

コミックVケットは、バーチャルマーケットの開催と同じVR法人HIKKYが開催したイベント。

バーチャルマーケットも4回開催されているため、初回とはいえある程度完成度の高いイベントが期待されていましたが、描画処理に問題があったようで、かなり重いという話題が多く上がっていました。

運営もこの問題は把握しているようで、随時アップデートを行いながら処理を軽くしていっているようです。


とはいえ、それ以外に大きな問題は発生していないようで、多くの参加者は初のバーチャル同人誌即売会をとても楽しんでおられる様子です。

ブース内に売り子がいない、売り子を入れると人数制限に引っかかって参加者が入れなくなるなど、より即売会らしさを求めたり、人との触れ合いを求めようとするとバーチャルならではな制限と課題が出て来る現状ではありますが、今後のネットワークやPC、VR機器の技術革新によっていずれ解決する問題と私は思っています。


新しい未来のカタチ、その第一歩の一つとなるイベントとなるよう、これからもコミックVケットおよびバーチャルマーケットを応援していきたいと思います!


本記事では触れませんでしたが、同時にMusicVketも開催されていますので、音楽関係に興味のある方は是非そちらもチェックしてみてください。(まさか聖飢魔Ⅱさんが参加されるとは!)

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