ゲームデバッガーにはどうやったらなれる?何が必要?

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未来ある少年
未来ある少年

僕もデバッガーになりたいなぁ…

でもどうやったらなれるんだ…?

そんな方向けにゲームデバッガーのなり方をお伝えします。

皆さんテレビゲームのデバッガーってどんなイメージでしょうか。

一日中ゲームをしてお金がもらえる夢のような仕事?それとも単調な作業ばかりの地獄のような仕事?

どちらのイメージでもある意味正解ですが、どうやったらそんな世界に飛び込むことができるのでしょうか。

先に結論を言っておくと、コミュニケーション能力が最も大切です。

ゲームの腕前とか知識なんかは二の次、三の次の世界です。

え?ゲームデバッグするのになんでコミュニケーション能力なの?

そう疑問に思った方はぜひ最後まで読んでいってもらえればと思います!

※この記事は家庭用ゲームを中心にゲームデバッグ歴10年以上の元プロデバッガーの私の経験をもとに書いています。確実にデバッガーになれることを保証するわけではありませんので、ご留意ください。

ゲーム会社/デバッグ会社の求人へ応募する

いきなりかい!って話ですが、最も手っ取り早く確実なのがコレです。

個人や知り合いが作ったゲームを無償でお手伝い!というくらいならTwitter上でいくつも募集が掛かっていますが、労働として、給料をもらってデバッグをしたいというのであれば、やはり企業へとアプローチするのが一番です。

ちょっとやってみたいな、という程度であれば、アルバイトという選択肢もあります。

バイトルスタンバイなどで検索すれば、スマホゲームを中心にテスターの募集がいっぱい出てきます。

本気でデバッガーになりたい、デバッグを専門とする大手の企業に入りたいという場合は、以下の二社の名前をよく聞くので紹介しておきます。

デジタルハーツ

おそらく現在最大手のデバッグ会社。

「ポケモンユナイト」「ELDEN RING」「Fate/Grand Oorder」など家庭用からスマホゲームに渡り数多くの有名タイトルに関わっている本命中の本命。

全国各地に支店があり、アルバイト募集も多く掛かっているので入りやすいことも特徴の一つ。

契約社員という形での採用もあるため、本気でデバッガーになりたいという人にもオススメな会社。

https://www.digitalhearts.com/

ポールトゥウィン

デジタルハーツに次ぐ大きさのデバッグ専門会社。

知る人ぞ知るデバッグチーム「猿楽庁」が参加に入っている大手デバッグ会社で、関わったタイトルこそ公開されていないもののカプコン、セガ、スクエニなど様々な大手ゲーム会社と取引が行われています。

こちらも全国にデバッグセンターが存在し、アルバイト募集も多くは無いものの随時行われている様子。

新卒採用やキャリア採用など社員枠も存在するため、本気で仕事としてのデバッガーを目指したい場合は選択肢に入るかと思います。

ポールトゥウィン株式会社
デバッグ・ネットサポート・ソフトウェア品質検証事業を展開するポールトゥウィン株式会社のホームページです。

必要な能力はゲームの上手さではなくコミュニケーション能力

デバッガーとして必要になるのは、超絶ゲームが上手い!ことではなく、基礎的なコミュニケーション能力です。

もちろんゲームの腕前はあるに越したことはありません。ゲームが上手くないとフレーム単位の調整を行ったり、そもそも難易度の高いゲームなどはクリアできなくてデバッグを行う以前の問題になってしまうこともありますし。

ですが、いくらバグを発見しても相手にそのバグの情報を正確に伝えられないと何の意味もありません。

「ボスを倒しました!バグりました!以上です!」

これではお話になりませんよね。

どのボスを倒したのか、どんな症状だったのかという必須の情報というのはもちろん、そこに至るまでの経緯、倒し方、発生した詳しいタイミングなど開発者の目線で欲しい情報は山ほどあります。

また、企業単位で行われるデバッグは基本複数人のチームで行われます。

チームメンバーはお互いに別々の箇所を担当しますが、時に他の担当箇所と跨って発生しているバグなども発生するでしょう。

そういった時にきちんとコミュニケーションが取れないと、このバグはあの人が見つけてるだろうといって放置してバグが残ってしまったり、上手くバグのことを伝えきれずギクシャクした空気になってしまうかもしれません。

相手がどんな情報を欲しがっているのかを推測する能力、それを論理立ててきちんと文字に起こす文章力、更にチームメンバーと協力するための話術。

デバッグとはそんなコミュニケーション能力全般が必要とされるお仕事です。

(まぁどの職業でも必要と言えば必要な能力かなとも思います)

ゲーム以外の知識や能力があると有利

ゲームのデバッガーなので、ゲームの知識は基本的にあればあるだけ有利になります。

でも、採用されるかどうかのシーンにおいては、ゲームの知識だけではちょっと心もとないですね。

だってゲームのデバッグをやりたいっていって応募している人達だらけなわけですから、そりゃ当然みんなゲームが好きで、得意で、よく知っているわけです。

そんな中で「ゲームの知識がたくさんあります!」って言ってもあんまり響かないですよね。

なので、ゲーム以外の知識があると採用されやすくなりますし、採用された後も重宝される傾向が強いです。

実体験として感じた重要そうな知識や能力をご紹介します。

英語(外国語)

圧倒的に需要が高く強いのがコレ。ぶっちゃけデバッグ以外でもめちゃくちゃ有利が取れるスキル。

昨今は家庭用ゲームもグローバル展開することが当たり前になってきていますし、それに伴う翻訳作業なども発生しています。

海外の方が翻訳を担当し、日本の開発者とやり取りするシーンなんかも多くあるため、英語能力を持つ人が1人いるだけでもやり取りが格段にスムーズになるため重宝されます。

難点は、デバッグをやりたいのに翻訳仕事ばっかりまわされる、なんてことになりかねない点。

プログラミング

ゲームを作る側ではないけど、ゲームを作れる人がデバッグをした方が圧倒的に効率が良いです。

私もかじった程度にプログラミングはできますし、簡単なシューティングゲームなら作ったことがある程度ですが、まったく知らない人とは全然視点が違っていると実感できます。

ゲームとはどんな仕組みで動いているのかを大まかにでも知っておくと、この扉はこういう仕掛けで動いてるんだな、このアイテムはこの命令を呼び出してるからこのアイテムと一緒だな、みたいな内部構造から読み解いてバグを見つけにかかることができるようになります。

知識のない人からすると、ゲームの裏側を覗いてデバッグしてるようなある種のチートスキルだと思います。

デバッガーになるなら少なくとも「はじめてゲームプログラミング」は全員プレイしておいて欲しいし、このゲームで使われてる仕組みくらいはわかるようになっておいて欲しい感じがあります。

音に関するスキル

英語以上に持ってる人がいそうでいない音に関するスキルも重宝される一つです。

意外と「ステレオとモノラルの違いが分からない」という人は多く、こういった音の聞き分けができることがデバッグ担当に直結していることがありました。

ピアノを弾ける、楽譜を読めるといった奏者側のスキルも音ゲー系では何かしら有利に働きますし、作曲ができる、絶対音感があるといったスキルがあれば、ツール系のゲームなどでも間違いなく重宝されます。

形にできない、目に見えない部分であり、文字で伝えることも難しいジャンルなので、スキルを持った者同士でしか通じない世界があるといった感じです。

まとめ

職業としてゲームデバッガーになりたいというのであれば、フリーランスや自営業よりもアルバイトでもいいから企業へと勤めてみることが一番良い!

最も大切な能力はゲームの上手さではなくコミュニケーション能力なのでしっかり鍛えておこう!

ゲームの知識ももちろん大事だけど、ゲーム以外の知識やスキルも持っておいた方が有利に働くので何かかじっているものがあったらそれもしっかり磨いておこう!

以上、これからゲームデバッガーを目指す方の参考になれば幸いです!

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