ゲームデバッグって何をしてるの?元プロはこんなことしてます

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ココナラでゲームのデバッグをするよってサービス出してはるけど、一体どんなことやってるの?

私のサービスを見た方の9割がこう思われたことでしょう!

私にとっては日常のことでしたが、考えてみればゲームのデバッグなんてニッチもニッチなお仕事なんで、外からイメージは「ひたすら壁に当たり続けるやべぇ仕事」みたいな感じなのでしょう。

というわけで、今回は元プロは一体ゲームのデバッグ依頼を受けたらどんなことをやっているのかをざっくりと解説していきたいと思います。

タイトルによって詳細は大きく違ってくるので、大体こんなことをやっているんだな~という雰囲気を掴んでいただけたら、この記事の目的は達成です!

それでは、さっそく解説していきましょう。

ゲーム全体を把握する

まずは依頼いただいたゲームの全体像を把握します。つまりゲームをクリアまで進めます。
ルート分岐や、ジョブ選択などがある場合は、なるべく多くの仕様に触れるように意識しながら網羅的にプレイを進めていきます。

ゲームを進行させつつ、バグが出そうなシステム、怪しい箇所、弱い部分などに目星をつけていきます。
まだここでは本格的な調査は行いません。全体の仕様を把握することが優先です。

ただし、この段階でバグを発見することもあるので、それらは随時報告していきます。

原因が分からない、分かりにくい突発的なバグが発生するケースが多いため、このタイミングでは必ず動画を撮影しながらプレイし、何か問題が起こった時に後から見直せるようにしておきます。

バグを見つける

全体の把握が終わったら、目星をつけた場所をデバッグしていきます。

もちろん、目星をつけた場所全部でバグが出るわけではありません。むしろ出ないです。大体6,7割は空振りです。が、それが本来のデバッグの役割です。

ここが弱そうだったけど(事前に気になっていると伝えられてた部分だけど)ちゃんと問題なく動作していましたよという確認結果をお伝えするのもデバッガーの大事なお仕事の一つです。

バグの見つけ方や何をもって怪しいと判断するか、といった細かいテクニック的なことは、需要があればまた別記事で書かせていただきます。

バグの詳細を調査する

バグを発見したら、今度はそのバグが再現させられるのか、どのような手順で再現するのか、原因はどういったところにあるのかを追跡調査します。

「街に戻るアイテムを使ったら止まったよ」という情報だけを伝えられても、開発者はバグを治すことはできません。

どのシーンで、どんな状況で、どういうアイテム状況で使ったのかをちゃんと正確に把握しておき、可能であればセーブデータから戻って状況を再現します。

再現ができたら、今度は条件を絞り込みます。

  • 別のシーンや別のアイテム使用シーケンスから使用した場合はどうか。
  • ダンジョンの中で使った時と町の中で使った時に違いはあるか。
  • アイテムは複数個所持なのか、単数所持なのか。
  • 前後にアイテムが存在していてそれらが干渉している可能性はあるか。

そうして絞り込めた条件を元に原因を特定し、それをバグとして開発者の方へ、再現させた時の動画と合わせて報告します。

チェックする

大規模なゲームや詳細なリストなどの仕様書がある場合は、チェックリストを作って詳細な動作確認を行っていきます。

チェックリストとは、こんな感じで1項目ごとにOK/NGを付けて、各仕様で開発者が想定している通りに挙動しているかを確認するためのリストです。

確認項目結果
お金を入手した際の表示と実際に増える数が一致しているかOK
スタミナが無くなっている時にクエストを開始できないかNG
カンストしているアイテムを入手したらメッセージが出て入手できないかNG
あくまで一例です

個人制作の方だとガッツリとした仕様書を作成されている方は珍しいですし、基本的にこのチェック作業は省かれることが多いです。

企業様からの案件や、ソシャゲなどの長期アップデートを見込んだゲーム制作を行われる方が対象となる感じです。

全体の見直し

あらかたバグを出し尽くした後は、最後にまた全体を通してプレイして見落としが無いかを確認します。

もう一度プレイすることで、既に報告したバグと類似した仕様に気付くこともありますし、最後の方に登場する仕掛けや仕組みが序盤の方のギミックに影響していて、初プレイでは気付かなかった、というケースもあります。

デジタルゲームは大規模化、複雑化がどんどん進んできているため、もはやバグのないゲームは存在しないと考えていますので、注意し過ぎて損することはありません。

とはいえ、1人の目線や発想で見つけられるバグには限界があることも事実ですので、自分の目線でバグが見つけられなくなったタイミングで作業は終了となります。

まとめ

最初にゲームを真剣に遊んでゲーム全体の仕様を把握する。

目星をつけた箇所にアタックしてバグを見つけ出す。

見つけたバグの詳細を調査して報告する。

最後に再度全体を通して遊んでみて見落としが無いかを確認する。

以上が、デバッグ作業のざっっくりとした一連の流れとなります。

ご依頼いただく際の参考になれば幸いです。

ココナラにてゲームデバッグのお仕事を受け付けております。リリース前にバグが無いか心配、第三者目線で感想が欲しいなど、元プロのデバッガーとしてお力になれそうなことがあればお気軽にご相談ください。

ノア@デバッガーさん(デバッガー)のプロフィール | ココナラ
家庭用ゲーム専門のデバッガーとして10年以上の実績を積んでおります。 Switchで100万本以上売り上げているようなタイトルの作業経験があり、創作者としてアナログゲームのゲームデザインも5年以上の経験があります。 ゲーマーとしての目線と開発者としての目線からバグや矛盾をしっかりと見つけ出します。 PCゲームはもちろ...

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