2020年8月3日、Cluseterがポケモンとコラボし、「ポケモンバーチャルフェスト」という企画が発表されました。
これはもうClusterを始めるしかない!
せっかくなら可愛いアバターを使いたい!
時間が無いから最短手順でアバターを用意したい!
この記事では(私を含め)こんな思いでポケモンバーチャルフェストのニュースを見た人に向けて、3Dモデルの準備の仕方からCluseterへアップロードできるVRMというファイル形式への変換方法、そしてCluseterへの導入方法を説明しています。
すでにVRM化された3Dモデルをお持ちの方は、3. Clusterにアップロードだけを見ればOKです。
この記事の手順通りにやっていただければ、こんな感じにCluseter内でアバターが使えるようになります!
2020/08/04更新:
どうやらポケモンバーチャルフェストではアバターは使用できないそうです。
以下ポケモンバーチャルフェストの説明文より抜粋。
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※ご自身で準備されたカスタムアバターはご利用いただけません
(自分にだけカスタムアバター表示を行う「表示オプション」もご利用いただけません)。
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しかし今後開催される他のイベントなどでは使える可能性もあります。
この機会にアバターアップロードを習得してみてください。
準備
Unityのインストール
「え、Unityとかゲーム作るわけじゃないのに・・要らないよ・・・」
「Unityって判りづらいツールなんでしょ。Unityワカランって言葉知ってるよ」
まぁ待ってください。3DモデルをVRM化するために、Unityは必要なツールなんです。
それにちゃんと手順を踏めば普通のツールなので、怖がらずに見ていってください。
まずはこのページでunity2018.4.20のインストーラーをダウンロードします。
下の画像の赤く囲まれた部分をクリックしてダウンロードしましょう。
ダウンロードしたUnitySetup64.exeをダブルクリックで起動して、unityをインストールしましょう。
「次へ」ボタンを押していけばインストールは完了します。
UniVRM
続いて3DモデルをVRMに出力するために、このページからUniVRMをダウンロードします。
赤く囲んだ部分をクリックすればダウンロードが始まります。
あとからunityへ入れるので、分かりやすい場所に保存しておいてください。
3Dモデル
今回はVRChatでよく使われるキッシュちゃんを例に出して説明します。
このページから購入、ダウンロードしてファイルを解凍しておきます。
clusterではアップロード可能なアバターには様々な制限が科せられていて、豪華な仕様のアバターだと手を加えずにVRM化してもアップロードできないことがあります。
キッシュちゃんはデフォルトの状態でアップロードしても大丈夫なことが確認できたので、例に使わせてもらいました。
自身で制限以下に調整が可能な方は、キッシュちゃんではなく好きな3Dモデルを用意してもらって大丈夫です。
cluster公式ブログでもモデルを用意する方法が紹介されているので参考にしてみてください。
VRM化
3つの準備が整ったら、いよいよVRM化です。
Unityでプロジェクトを作る
まずはUnityを起動すると、↓の画面が出ると思うので、Newボタンを押してください。
これから作るプロジェクトの名前と保存場所を決める画面が出るので、そのままCreate projectボタンを押してください。
↓の画像のような画面がでれば、プロジェクト作成完了です。
UniVRMのインポート
続いて、UniVRMを入れましょう。
メニューバーからAssets -> Import Package -> Custom Package… の順に選択します。
ファイルを選択する画面が開くので、準備の時にダウンロードしておいた「UniVRM-0.57.0_52e7.unitypackage」を選択して、「開く」を押しましょう。
すると↓の画像のような画面が出てくるので、「Import」ボタンを押します。
メニューバーに「VRM」の文字が出てくれば成功です。
もし出てこなかった場合は、一度Unityを再起動したり、UnityやUniVRMのバージョンが間違っていないかを確認して最初からやり直してください。
3Dモデルの導入
続いて3Dモデル、キッシュちゃんをUnityへ入れます。
Unityの画面の左下にあるAssetsの上で右クリックして、Create -> Folderの順番にクリックしてください。
↓の画像の様にNew Folder が作成されれば成功です。
続いてNew Folder をダブルクリックして開いて、下の場所に、解凍しておいたキッシュちゃんのフォルダから以下の全てをドラッグ&ドロップで入れてください。
全部入れると↓のような感じになるので、「Quiche」と名前の付いた3Dモデルの映っているファイルを左上のSampleSceneの中に入れます。
SampleSceneに入れたキッシュちゃんをクリックして選択した状態にして、今度は右側のSelectをクリックします。
Selectを押したら↓の画像の様に「Rig」を押してAnimation Typeを「Generic」から「Humanoid」を選択してください。
Humanoid に変わったら、右下のApplyボタンを押します。
すると真ん中のConfigure… ボタンが押せるようになるので、押してください。
すると緑の人型の絵が出てくるので、Headを選択します。
人型が顔の形に変わるので、Jaw の右側にある白い点をクリックします。
するとリストが出てくるので、一番上にあるNoneを選びます。
右下のDoneを押します。すると警告が出てくるので、Applyをクリックします。
元の画面に戻ってくるので、SampleSceneの左側にある▲をクリックしてキッシュちゃんを選べるようにします。
改めてキッシュちゃんをクリックして選んだ状態にしておいて、メニューバーのVRM -> UniVRM-0.57.0 -> Export humanoid をクリックしてください。
新しく出てきたウィンドウのSettingsをクリックして開いて、Author に自分のハンドルネームなどを入れ、Exportボタンを押します。
VRMファイルが出力されるので、好きな場所に保存してください。これをClusterにアップロードすることになります。
Clusterにアップロード
用意したVRMファイルをCluseterにアップロードします。
まずはトップページでログインし、右上のメニューから「アバター」を選択します。
中央右側の「アバターをアップロード」をクリックします。
用意しておいたVRMファイルを選択し、「開く」ボタンを押します。
アバターのアップロード画面が出てくるので、好きな名前を付けて、「アップロード」ボタンをクリックします。
アバター一覧画面に表示されればアップロード完了です。お疲れ様でした!
これでClusterでイベントに入るときにアバターを選択することができるようになっています。
チュートリアルワールドで記念撮影!
以上、VRMファイルの作り方と、Cluseterへの導入方法でした。
VRMファイルには他にも様々な設定を行うことができるのですが、今回は初心者の方が迷わず一本道でアバターを導入することを目的に書かせてもらいました。