自作ボードゲームの値段はこうやって決めればいい

自分で作った商品ってどれくらいの価値があるんだろう
売るっていってもどれくらいの値段なら売れるんだ
売れない値段を付けて失敗しまったらどうしよう・・・


自作のボードゲームを売る上で、値段設定はとても重要です。

値段設定一つで手に取ってもらえるかどうかも全く変わってきてしまいますし、自分が今後活動を続けるための資金作りに直結する問題でもあります。

この記事では、自作したアナログゲームにはいったいどれくらいの値段を付ければいいのか、という疑問に対して、私の考え方や経験も交えながら解説していきます。


原価を知る

まずは製作するためのコスト「原価」を知りましょう。

・印刷所での印刷代

・デザイナーに払う代金

・トークン用に購入した商品の代金

などが原価に当たります。

これらの代金を合計したものが原価です。

全部売り切った時に原価を下回るような値段設定をしてしまうと、赤字になるということですね。


経費を知る

次は販売するための経費に関して調べましょう。

原価だけを基準にしてしまって、意外とこの経費を忘れがちかと思います。

「3万円の利益がでたけど、交通費と宿泊費で4万円払っていた」となってしまっては赤字になってしまいます。

・即売会への参加費用

・即売会会場への交通費

・即売会前日の宿泊費

・即売回会場への配送費

・通販サイトでの在庫保管料

・通販サイトでの委託手数料

などが経費となります。

経費に関しては、夜行バスを使う、近場の即売会だけに参加する、手数料の安い通販サイトを使うなどで押さえることが可能です。


目的を定める

原価と経費で大まかに自分の商品にかかった費用が出てきました。

ここから値段を決める前に、「自分の製作物を売る目的」を決める必要があります。

利益を最大化したい

なるべく多く売って、なるべく高い利益を出したい時の考え方ですね。

商品が高すぎるとあまり買ってもらえずに利益がでませんが、逆に安すぎると1つ当たりの利益がわずかしかでないということになります。

プロの人でも難しい、めちゃくちゃ悩むことになるらしいです。

この場合は、後の項目である相場や自分の商品の独自性を加味しながら値段を決めていくことになります。


多くの人に届けたい

利益は度外視して、なるべく商品をたくさん売りたい。

多くの人に自分のブランドを知ってもらいたいといった時の考え方です。

極論無料配布して手に取ってもらうということも可能ですが、お金を払わずに貰ったものというものは「自分が選んで買った」という意識が低くなってしまい、印象に残らなくなってしまうこともあるので注意が必要です。

また、あまりに安くしてしまうと相場の価格崩壊に繋がったりして、赤字は許容できない同業者からあまり良い感情を向けられないこともあるので、値段設定は慎重に行ってください。


赤字を出さない程度に売りたい

原価+経費の少し上に値段を設定して置くという考え方ですね。

この目的で注意したいのは「いくつ売ることで原価+経費を取り戻せるのか」の分岐点、損益分岐点を意識しておくことが大事だということです。

1000個の商品を単価1000円でつくって、1つ1000円で売れば赤字にはなりませんが、それは全部売れた時の話。

1000個売り切るまでは自分は赤字を抱えた状態で生活することになるので、生産する個数、いくつならいつまでに売り切れるのかといった目標を決めておくことが大事です。


相場を知る

値段を決めるときには、市場の相場を知っておくことが大事です。

サイコロを二つ使うだけの小さなパッケージの簡単なゲームが1万円で売られていても誰も買わないでしょう。

自分の作っている商品の規模がどれくらいの物なのか。

設定しようと思っている価格帯にはどんなゲームが売られているのか。

ゲームマーケットなどの即売会会場で売られている値段と、通信販売サイトで扱われている商品も値段が違ってきますので、自分がどこで売ろうと思っているのかも考えながら、相場を調べていきましょう。

一例として、即売会では小規模なもので500円~、標準的な規模のもので2000~3000円前後、大型の物でも5000円を超えるものは珍しい部類になっています。

通信販売の場合は、手数料として売り上げの30%が販売サイトに入るようになっているので、即売会の値段に30%上乗せしたくらいの値段で販売されていることが多いです。


価格を決める

原価を知り、経費を調べ、目的を定めて、相場を調べたら、あとは価格を決めるだけです。

今までの流れでおおよそ値段は決まってきていると思いますので、ここでは私の思う価格決めのポイントを紹介したいと思います。

キリのいい数字にする

スーパーなどの一般的な市場では、2980円といった下の値段を8や80にする戦略が採られていますが、即売会で販売する際は逆効果になると考えています。

なぜなら、即売会ではお店のように商品をまとめてカゴに詰めてレジで一括決済という手法ではなく、サークルごとに1商品ごとにお金を渡す必要があるからです。

商品を購入する側も20円の端数がでてるとその小銭をしまったりする手間が出てきますし、販売する側も沢山のおつりを用意する必要があるので大変です。

1000円単位、もしくは500円単位でキリのいい数字にしておくことで、お互いに負担の少ない取引ができます。

ただし、これは即売会での話。通販サイトの値段設定は市場の戦略と同様に80円などに設定することは有効だと思っています。


セールスコンセプトが強い商品は高くても売れる

何か1つ以上、「他の商品にはない魅力」があれば、多少値段設定が高くても売れます。

周りがカードゲームなどの平面的なゲームを出している中、一人だけ飛び出る絵本を応用した立体的なスゴロクゲームを出していれば、圧倒的に目を引きますし、物珍しさや面白そう!と思わせることで、ほぼ値段を意識せずに買ってもらえます。

コンポーネントやゲームルールを上手く宣伝し、即売会会場ではディスプレイを凝ることで魅力を最大限に伝えることができれば、自分の売りたい値段で買ってもらえることでしょう。

セールスコンセプトが弱い商品だったとしても、自身のサークルやイラストが一つのブランド要素となっていれば、相場より高い値段で売ることができると思います。
(ブランド要素もセールスコンセプトだとは言えますが)


値段は変えてもいい

「一度決めた値段は変えてはいけないんじゃないか」とお考えのあなた。

商品の値段は変えてもいいんです

むしろ売れていないのであればなおさら、値段はどんどん変更していきましょう。

ゲームの売れない要因の一つに、「購入者がそのゲームに対して値段以上の価値を見いだせていない」という状況があると思います。

そんな時は、相場より少し値段を下げて、「値段から購入動機を作る」と良いと思います。

「あの規模のゲームが1500円?割安かも。どんなゲームなんだろう」と思って貰えれば、あとはゲームの魅力がちゃんと伝えられれば売れるはずです。

ただし「あのサークルは1年経つと半額になるから初年は買わない方がいいよ」なんて評価を付けられてしまうと大変なことになるので、何でもかんでも適当に値下げをするというのはよくありません。

自分の決めた目的に合った売り上げが出ているのであれば、無理に値段を下げる必要はありません。


まとめ

「モノの値段を決める」というのは、何の指標も無いとめちゃくちゃ難しい作業です。

まずは、原価や相場などいろんな視点から指標となるものを調べて、そこから自分の目的に沿った価格を決めていきましょう。


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