先日ソフトバンクグループの2021年3月期 第3四半期 決算説明会が行われました。
この内容が非常に面白く、色んな人に知ってもらいたいと思ったので記事にします。
詳しい内容に関しては動画を見て貰うとして、私がインパクトに感じたこと、これは面白いと思ったことに関する感想を書いていきます。
当期純利益 3兆円越え
まず一発目に目を疑うのが20年度の純利益が3兆552億円だということ!
売上高じゃないですよ!純利益ですよ!
売上からコストと、税金と、その他諸々を支払った後の手元に残ったお金が3兆円越え!
これ記録的な数字で、日本企業で過去最大の数字だそうです!
そしてそれを持って孫さんは「それなりの数字」「さして喜びも悲しみもするべきものではない」「この程度で満足する気はさらさらない」「40年近く会社経営していてこの程度で恥ずかしい」とまでコメントを残していました。
普通これだけの記録を残したら大きく誇っていいと思うんですが、この後の説明でこの超インパクトのあった数字を「この程度」と言わしめている理由がわかりました。
ソフトバンクグループは金の卵を産むガチョウである
最初に、ソフトバンクグループとは、携帯会社の皆が知ってるソフトバンクとはまた違います。
あくまで携帯のソフトバンクはソフトバンクグループの中の1つの組織であり、ソフトバンクグループは投資会社です。
そして、一般的にイメージされる投資会社とは少し違うと解説されます。
一体ソフトバンクグループとは何なのかというと、それは「金の卵を作るガチョウ」であるとのこと。
「金の卵」とは、100億円以上で売却した会社、もしくは上場までたどり着いた会社のことを言っているそうです。
情報革命に特化したガチョウである
ソフトバンクグループはこれまで色んな企業に大きな投資をしてきたそうです。
最近では通信業が本業と思われているが、通信は十数年前に始めた事業であり、25年前から「金の卵を産む練習」をし続けてきた会社だったそうです。
25年前、つまりインターネット黎明期です。
そのころから、インターネット関連のスタートアップ企業(起業したばかりの企業)に沢山の投資を行っていました。
その後は、ヤフーBB、日本テレコム、ボーダフォンなどを買収、拡大して通信インフラの事業を強化したため、投資事業が休眠状態となっていたそうです。
そして日本の通信インフラが整い、AI革命が様々な産業を塗り替えると感じ、25年前のインターネットの時と同じように、今度はAI事業への投資を開始したということです。
これら情報社会に対して革命を起こせるような要素をどんどんとソフトバンクグループ(ガチョウ)に取り込んでいき、その体内で育て、金の卵を生み出す。
ソフトバンクグループとはそういう会社なんだと説明されました。
通してみた感想
このソフトバンクの時系列を追って何をしてきたのかの解説が本当に面白い!
私も最近までソフトバンクが投資会社だと知らない側の人間でした。
しかし、これだけ昔からこれだけ名前を知る企業に投資してきたこと、そしてインターネットの爆発を予見し、ネットインフラの拡大に尽力してきたことに本当に驚きました。
これだけの情報事業に対しての嗅覚を持つ会社が、これからAIの時代だと全力投資に走っている。
最近多くの本でAIだAIだという話は上がっていましたが、もうこれは確信せざるを得ないですね!
間違いなくAI関連が伸びる!調べなければならない!と。
残念ながら、私の好きなVR、ARに関するジャンルの話は出てこなかったので、ソフトバンク的にはそこまで注目している業界ではない様子です。
ネットの拡大、情報技術革新によってこれからの文明の進歩は加速度的に早くなっていくという話もあります。
インターネットが平成の初めに登場して約30年でここまで来ました。
ソフトバンクを始め多くの企業が投資するAI事業、もしかすると10年かからずに恐ろしい速度で進化、浸透していくのかもしれませんね。
乗るしかない!このビッグウェーブに!
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