今日の記事は「お金」と「幸せ」に関するお話です。
はい。超怪しいですね!
でも私は至極真面目です。真面目にお金と幸せの話をします。
よく「5000兆円欲しい!」なんてツイートを見かけます。
5000兆円とはつまり「使いきれないほどのお金」であり、それがあれば私は幸せになれる!と言っているわけです。
しかし果たして本当に「使いきれないほどのお金」があれば幸せになれるのでしょうか。
お金と幸せの関係について、私なりの答えを書いていきます。
■お金と幸せの関係
最初に結論を書くと、お金がいくらあっても幸福にはなれないと考えます。
じゃあお金なんていらないのかと問われれば「5000兆円欲しい!!」と私は答えます!
最近では「不幸なお金持ち」「金はあるけど満たされない人生」なんて設定のキャラクターが描かれるアニメや、実際にそんな人が居るという話題が上がったりして「お金がある=幸福」という公式は幻想だと知る人は多いでしょう。
でもお金を持っていない人は(私も含めて)お金を欲しがっています。何故か。
答えは簡単で「お金が無いからできないことがある」からですね。
つまり自分のやりたいことを存分にやるために、自己実現するためにお金が必要なわけです。
自己実現とはそれを成すことによって自分を確立できる、つまりは「幸福になれる」ということです。
人はお金を持つから幸福なわけではなく、お金に不自由しないことが幸福のための前提条件なわけです。
人生に困らない程度のお金を持つことは幸福のスタートラインとも言えるわけですね。
■幸せの源泉は3つの資本
「人生の幸福」にはいくつか考え方がありますが、今回は3つの資本「金融資本」「人的資本」「社会資本」から幸福が成ると定義しましょう。
金融資本
これは名の通りお金の事です。お金があれば幸せ!ということですね。
注意しなければならない点として、金融資本は「沢山あればあるほど幸福になる」という性質のものではありません。
金融資本から得られる幸福は「お金のことを心配しなくても良い状態」がほぼ上限です。
お金が無くて明日の食事に困る、今月の家賃を払えない、クレジットの引き落としに一喜一憂する・・・
こんな状態は幸福とは言えませんよね。
逆にいえば、これらの不安を感じない状態であれば、それは幸福なわけです。
お金なんてあればあるほど幸せに決まってるだろう!
もちろんそういう考えもあると思います。しかしお金の総量が増えるほど、相対的にお金による幸福感は減少していきます。
例えば、貯金が10万円しかない時に10万円を貰ったら「マジ!?ありがとう!超しあわせ!」ってなりますよね。
でも貯金が1億円ある時に10万円を貰っても「お、ありがと」で終わるでしょう。貯金10万円のときとおなじだけの幸福は得られないわけです。
お金による幸福はお金を得た時に発生するわけですが、お金を持てば持つほど同じ金額でも喜びは相対的に減っていくというわけですね。
逆にお金を持っていることによって「無くしたらどうしよう・・・」という不安の方が強くなる、なんてデメリットの方を警告する人も居るくらいです。
最近では「F.I.R.E」(Financial Independence,Retire Early 経済的自立による早期リタイア)という言葉がどんどん社会に浸透してきていますよね。
経済的自立とは「働かなくても生きていくのに十分なお金を得られる状態」のことです。
経済的に独立して、お金の心配をする必要が無く、自由な時間を手に入れることができれば、金融資本から得られる幸福に関してはゴールだと言っていいでしょう。
ちなみに経済的自立に関してはこちらの記事でもさくっとまとめてますので参考にどうぞ!
人的資本
これは自分自身のこと。自分を社会に「投資」することによって「給料」というお金がもらえますし、自己実現することによって「幸福」が得られます。
社会への投資、つまり働くことによって、お金と幸せを手に入れることが可能です。
しかし、日本人は会社が嫌い、働きたくないという人が他の国に比べてもかなり多いそうです。
これはサラリーマンという日本特有の制度がかなり大きく影響しています。
自分が望んでもいないポスト(管理職とか)に配属されたりするし、会社の為を思って頑張っても一度失敗するともうチャンスが貰えない風潮が強いし、そのリスクを負って成功させても給料が倍になったりするような正当な評価ももらえないわけです。
こんな状態で「わぁ会社で働けて幸せだなぁ!」なんて言えるわけないですね。
そもそもなりたかった職業、入りたかった会社で働けている人自体が今の日本ではマレなので、人的資本から大きな幸福を得ることは難しいと考えます。
日本で最も幸福度の高い職業形態は「自営業」か「公務員」だそうです。
「自営業」は自分の好きなことを仕事として選べた人が多く、仕事を通して自己実現ができるから幸福度が高くなります。
「公務員」はリストラが無いので「収入の安定」という形で幸福度が高まります。これは金融資本の項目で話していた「お金の心配をしなくていい状態」になるからです。
今の日本でサラリーマンである限り、人的資本から幸福を生み出すのは難しそうです。
では、どうすればいいのか。
取るべき道は三つ。副業や兼業によって金融資本を十分に貯めてサラリーマンを辞めて自己実現可能な自分の好きなことに打ち込むか、サラリーマンを続けながら副業や趣味での自己実現を目指すか、自己実現可能な職業に転職するかです。
社会資本
これは人間関係のこと。親兄弟や友達知人、仲間といった社会的なコミュニティとの繋がりから幸福が生まれます。
というか、究極的には幸福は人との繋がりからしか生まれません。
どんなにお金をたくさん持っていても、誰も居ない孤島では何の意味もありません。
自己実現をいくら達成しても、誰もそれを評価してくれなければむなしいだけです。
人である以上絶対的に必要となる資本ですが、同時に多くのトラブルを招きます。
人と人とのトラブルは今更語ることもないでしょう。テレビを付ければそんな話題は五万と扱われています。
人間関係は人の好みが強く出るため、完璧な正解はないでしょう。多くの人に囲まれるのが好きな人も居れば、それが苦痛になる人もいるのですから。
あえて最適解を出すとすれば、恋人と本当に親しい友人を数名持ち、それ以外の人との関係はほどほどにしておく、というのが一番かとは思います。
ここはちょっと曖昧ですみません。まだ私の中でも答えは出ていません。
■宝くじに当たった人の末路
「5000兆円欲しい!」という話ではないですが、ここで一つ宝くじに当たった人の話をします。
アメリカでは後学の宝くじに当たった人は自ら名乗り上げるので、その後を調べるのは簡単だそうです。
そして多くの当選者は、5年以内に宝くじに当たる前よりも悪い状態に陥ることが明らかになっています。
まず高額の宝くじに当たることで、いきなり「金融資本」が最大化します。もう働かなくても生きていけるお金を手にするわけです。
そこで多くの人は会社を辞め、働くことを辞めます。つまり「人的資本」を失うわけです。
続いて親族や友人、周りの知人たちが当選したことを知ってお金を工面して欲しいと大量に申し出てきて、それにより人間不信となり周りとの関係を断ち切ります。「社会資本」を失ってしまいます。
そしてお金の使い方や貯め方を知らずに多額のお金を手にしてしまったわけですから、家を買ったり車を買ったり豪遊したり、悪い投資に騙されてしまい、いずれは「金融資本」も全て失います。
残ったのは何の資本も残っていない「ただの人」だけです。
これが宝くじに当たった人の末路です。
■まとめ
人生においてお金は大切ですが、それは人生を幸福に過ごすための一つの要素にすぎません。
幸福とは「金融資本」「人的資本」「社会資本」から総合的に獲得するものであり、全てを失ってしまえば幸福な人生は送れません。
今回の記事は、【幸福の「資本」論あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」】という本の内容をベースにしつつ、私なりの今まで得てきた知識を統合して書かせてもらいました。
この記事があなたの幸福を考える一助になれば幸いです⭐
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