楽天証券で口座を作ってインデックス投資を始めようと思ったけど数が多すぎてどれを買えばいいか分からない・・・
そんな方に向けた記事です。
よし!インデックス投資を始めよう!と思っても、楽天証券で販売されているインデックス型の投資信託の数は345種類もあります。
興味のある方は全部見れるでしょうが、そこまで株の勉強をしたくない人には選ぶだけでも一苦労でしょう。
この記事では、何を基準にして投資信託を選んでいけばいいのかを解説します。
楽天証券でインデックス投資する際の3つのポイント
この記事では以下の3つのポイントを選ぶ基準としてお伝えします。
- どの指数と連動するファンドなのか
- 運用コストは高くないか
- 純資産は十分か
それぞれ順番に解説していきます。
どの指数と連動するか
まずは「どの指数と連動するファンドなのか」を決める必要があります。
よく米国株は右肩上がりなのでそこに投資するといい!なんて言われますが、米国の株式指数でも「NASDAQ100」「S&P500」「全米株式」「NYダウ」と4種類もあります。
それぞれの指数は何らかの基準を持って集められているものであり、特徴があります。
よく使われている指数と特徴を書き出しましたので、参考にしてみてください。
日経平均・日経225
日本経済新聞社が独自基準で選んだ有力企業225社の平均株価です。
大まかに日本の経済成長力、景気の良さを測るための指数としてよく利用されます。
有力企業という名目なので、随時入れ替わりが起こっています。
TOPIX
日本の東京証券取引所第一部(東京一部上場、とか言われるあの一部です)に上場している約2000社すべての株価の平均値です。
上の日経平均もこの東京一部から225社が選出されています。
日経平均では一部の強い企業の動向によって変動するのに対し、TOPIXは日本の大手企業全体の業績によって変動します。
NYダウ・ダウ平均
アメリカの「S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社」がアメリカの工業系の企業を代表する優良な30社のみを選出して平均値を出している指数です。
工業といってもアップル、マクドナルド、ナイキなど多様なジャンルの企業が選ばれているため、米国の主要な企業30社の平均値と認識しておきましょう。
S&P500
こちらも「S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社」が出している指数で、アメリカで上場している企業から代表500社を厳選して平均値を出している指数です。
アメリカ版の日経平均のようなもので、アメリカの大まかな株式市場の景気や成長性を見て取れる指数です。
NASDAQ・ナスダック総合指数
アメリカの「NASDAQ」に上場している全ての会社(全3000社以上)の株価を平均化した指数です。
マイクロソフトやGoogleなどのIT企業が沢山上場しており、IT産業が盛んな現在急激な上がり方を見せている指数です。
ちなみに任天堂や日産も上場しているため、アメリカ企業だけがこの指数に反映されているわけではありません。
全米
「CRSP US トータルマーケットインデックス」という米国で上場している約4000社ほぼすべての株式会社の株価を平均化した指数です。
日本でいう「TOPIX」と同じようなものです。
1つ覚えておきたいのは「指数に含まれている会社の数が少ないほど1社が指数に与える影響が大きい」ということです。
とある会社が倒産した際、30社のうちの1社と、4000社のうちの1社では、その指数に与える影響は前者の方が比率が大きいので、より大きな影響を与えるのが分かると思います。
選び方としては「日本が今後より成長するだろう」と思うのであれば、日本株の指数を選び、更に「今の有力企業以外の方がよく伸びるだろう」と思うのなら日経225ではなくTOPIXを選ぶ、といった感じです。
投資したい指数が決まっても、同じ指数に連動する投資信託商品はたくさんの会社から出ているのでまだまだ迷いは続きます。
そこで、次はコストで比較して決めていきましょう。
低コストで運用できるか
投資信託とは沢山の企業の株を買い集めて「お得パック」にして売り出しているサービス商品なので、当然その「買い集める」手間賃、つまりコストが掛かります。
楽天証券の画面では、上の画像のように「買付手数料」「管理費用」という形で表示されています。
同じ「S&P500に連動する投資信託」だったとしても、A社とB社で費用が全く異なってきます。
なるべく「買付手数料無料」で「管理費用が0.3%未満」の物を選びましょう。
買付手数料
「この投資信託を買った時にお金を貰います」というものです。
例えば3%と書かれていたら、100万円分の投資信託を買っただけで3万円払わないといけない、ということです。
2020年12月現在、楽天証券では買付手数料の必要な投資信託は無いようで、買付手数料は無料がメジャーになっているようです。
管理費用
「株をセットにする手間賃として、毎年この%のお金を貰います」というものです。
管理費用1%なら、100万円預けると毎年1万円ずつ引かれていくということです。
ここで持ってほしい価値観は「1%は高い」という認識です。
株式の運用は1年の平均利回りが5%を越えれば高い方と言われている世界です。
なのに毎年預けているだけで全体の1%持っていかれるということはつまり、5%の利回りで運用できてもそのうち20%分も持っていかれてしまうわけです。
管理費用が4%だったら5%儲かってもほぼ全額持っていかれてしまう上に、5%は高い方なわけですから-5%になってしまった年は管理費用と合わせて-9%も払わなければなりません。
これでは全くお金なんて溜まっていかず、目減りする一方です。
同じ商品なら、管理費は0.001%でも安い方を選んでいきましょう。
買いたい連動する指数を決めて、コストの低いものを選ぶ。ここまでの選択でほぼほぼ買いたいものは決まったかと思います。
最後に「長期的に積み立てていくなら」という視点で純資産を比較しましょう。
純資産は十分にあるか
最後のダメ押しとして、選んだファンドの純資産額が十分あるかをチェックしておきましょう。
純資産とは、そのファンドにいくらのお金が集まっているか、つまりその投資信託の規模を表しています。
純資産は大きければ大きいほど、これからも長く運用されていく可能性が高く安定していると言えます。
できれば30億円以上は集まっているファンドが良いでしょう。
まとめ
インデックス投資は長期的に運用していく方が多いと思います。
長期的に運用するなら運用コストはできるだけ抑えておく必要がありますし、投資先も適当に選ぶのではなくなるべく成長性の見込めるところにするべきであり、安定してサービスを継続してくれるものを買いたいところです。
この記事がみなさんの投資に役立てば幸いです⭐
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