人は断片的な情報を繋げずにはいられない生き物なんです

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どういうこと?

タイトルだけみてそう思った方、多いと思います。

今回は前置き無しでさっそく説明していきましょう。


■人は断片的な情報を繋げずにはいられない

次の3つの絵を10秒ほど見てください。

はい。見てくださいと言われただけなのに何となくストーリーを頭の中で想像したのではないでしょうか。

誰もストーリーを想像してくださいなんて言っていないのに。

私たちの脳は情報がバラバラのままになっていることを嫌います。
一見バラバラな要素も無理やりくっつけて1つの物語を作りたがります。

これは脳の本能的な役割

人間は五感から集められた断片的な情報を統合して、目の前で起きていることが何なのかを推測して文脈を繋げる能力を持ちます。

これが無ければ、人生は「バラバラな記憶の寄せ集め」にしかならず、過去から未来へと続いていく人としての流れが形成されません。

人が人として人生を自覚して生きていく上で、このバラバラな情報を1つの流れとしてくっつけたり、推測する能力は必須なわけです。

この要素を繋げて推測を導くという能力を、私たちの作ったボードゲーム「Fanatci Witch Hunt」では上手く取り入れることができました。

■Fanatci Witch Huntで活用できた

Fanatic Witch Hunt」を簡単に説明すると、魔女狩りをするゲームです。

プレイヤーは3人用意された魔女のいずれかの信者となり、他の魔女の悪評をばらまきます。

そして悪評が一定まで高まった魔女は魔女狩りにあってしまい、その魔女の信者もろともゲームオーバー、生き残った魔女とその信者が勝者というゲームです。

ゲーム的には魔女カードの周囲にカウントがあり、このカウントを各信者は手札にある密告カードを使うことでカウントアップさせ、21以上にすると魔女狩りにあう、というものです

魔女カード
密告カード

ただ、1つ例外的な勝利条件があります。それは、自分の信じる魔女に対して密告カードを使用し、21ピッタリにすることができれば、この魔女は悪い魔女ではないと民衆に信じさせて勝利できるというものです。

ちなみに、魔女の素性は説明書や箱の説明などでは一切明かされません。

名前すら明かされておらず、プレイヤーに分かるのはその容姿だけです。

そして密告カードは全て影絵としてデザインされていますが、いずれにも魔女本人の物だと分かるようなシルエットは描かれていません。

そこに民衆に魔女を信頼させる勝ち方が存在するという要素がプラスされ、「あれ?実は魔女たちって本当に無実なんじゃ・・?」という疑問を抱かせています。

実際にプレイされた方の反応を見ていると
・だんだん魔女たちに愛着がわいてきた
・この密告って全部信者たちが出まかせを言ってるだけなんじゃ?
・違うんです!子供と遊んでただけでさらってたわけじゃないんです!

といった感じだったので、うまくデザインが機能していることを確信しました。

魔女を密告するだけのゲームなら、きっとプレイヤーは疑問を抱かずにたんたんと魔女を密告する数字で遊ぶゲームをするだけになっていたでしょう。

一見するとバラバラなカードの絵柄、風変わりなルール、魔女の情報の無さという要素からプレイヤーは1つの答えのようなものを見つけ出すことができたわけです。


■まとめ

この記事の前半で解説した人の脳は断片的な情報を繋げたがるという心理に関しては、>>「ついやってしまう」体験のつくりかたから学ばせてもらいました。

主にデジタルゲームを対象とした解説本ですが、アナログゲームにも応用できる点がいくつもある優良書です。ゲームデザイナーの方は是非読んでください!絶対損しません!

今回紹介したゲーム「Fanatic Witch Hunt」は通販を行っています。
気になった方はぜひ購入して遊んでみてください!

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この記事がボードゲーム作りのヒントになれば幸いです⭐

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