VRChatで自分だけのアバターを使いたいなぁ。
どうやってアバターアップロードすればいいんだろう。
そんなVRChat初心者の方に向けた記事となります。
普通のゲームと違ってVRChatでアバターをアップロードしようとすると、色んなツールを使ったり手順が複雑だったりで初心者の人には難しいイメージがあります。
ただ、これを乗り越えると一気にVRChatの自由度が上がって楽しくなるので、まずは一番簡単なBoothで購入したアバターをポン!とアップロードする方法からやっていきましょう。
もしVRChatをまだ初めてないのにこの記事にたどり着いちゃった人は、これを機会に以下の記事を参考にしてVRChatを始めちゃいましょう!
3Dモデルを用意する
まずは自分の気になったアバターのデータを用意しましょう。
VRChatでの使用を想定したアバターの多くはBOOTHで販売されています。
VRChat内に設置されたペデスタルを触って着替えられるアバターをダウンロードしたりすることはできません。
Boothで「VRChat アバター」や「オリジナル3Dモデル」で検索すると、本当に多くのいろんなモデルが出てきます。
すでにVRChatを始められているなら、VRChat内でバーチャルマーケットやアバターミュージアムなどのアバター見本市のようなワールドで実際のモデルを見ながら探すのもありですね。
以下の記事でバーチャルマーケットに出品されてるおすすめアバターをまとめたので、そちらも参考にしてみてください!
既にお気に入りのアバターや、入れたいモデルが決まっている場合は、そのモデルの名前や作者さんの名前で検索したり、Twitterの宣伝ツイートから直接モデル販売ページへジャンプしましょう。
3Dモデルが購入できたら、ファイルをダウンロードして解凍しておいてください。
今回は無料かつハイクオリティな3Dモデル「響狐リク」ちゃんを例にして、アップロードまでの手順を説明していきます。
あんまりパソコンに詳しくない!不安!というかたは、リクちゃんをダウンロードしてこれからの手順を一緒にやってもらえれば分かりやすいと思います。
Unityを用意する
VRChat用のアバターをアップロードする際には、Unityというツールを使用します。
元々はゲームを作るためのツールなんですが、VRChatでアバターをアップロードするためには必須のツールとなっています。
英語だし初心者はかなり使いづらいと思いますが、頑張って乗り越えましょう!
こちらのUnityのダウンロードページから、「LTS Release 2018.4.20f1」というバージョンを探して、Download(Win)をクリックしてダウンロードしましょう。(Macをお使いの方はMacの方をダウンロードしましょう)
こちらの情報は2021/02/22の情報です。
VRChatのバージョンによって使用できるUnityのバージョンも変わるので注意してください。詳しいバージョンはVRChatの公式HPや有志のTwitter情報を参照してください。
ダウンロードできたら、保存した「UnityDownloadAssistant-2018.4.20f1.exe」をダブルクリックしましょう。
下のような画面が出るので、「NEXT」をクリック。
規約文章を読んで同意したら、左下のボックスにチェックを入れて、NEXTをクリック。
Unityと同時に入れるものを選択できますが、ここはデフォルトのままNEXTをクリック。
Unityのファイルを置く場所を設定する画面ですが、特にこだわりが無かったり、分からなければそのままでNEXTをクリックしましょう。
インストールが始まるので待ちます。10分もあれば終わるので待ちます。
インストールが終わったら下の画面が出るので、Finishをクリックしてインストール終了です。
もしインストール中にエラーが出た場合は、ディスク容量に十分な空きがあるかを確認したり、エラーの文章でググったりして確認してみましょう。
デスクトップにこんなアイコンが出ていれば大丈夫です。
このアイコンをダブルクリックして、Unityを立ち上げておきましょう。
VRChatのSDKをダウンロードする
SDKとは「Software Development Kit」の略。ソフトを開発するキットという意味。
UnityにVRChatのSDKを入れると、Unityに「VRChatへアバターをアップロードする機能」が追加されて、アップロードが可能になります。
まずはVRChat公式ページへアクセスし、右上のLoginボタンを押します。
VRChatのIDとパスワードを入力してログインしましょう。
ログインしたら、左側に出てくるメニューからDownloadをクリックします。
中央右下に「Download SDK3-Avatars」というボタンが出るので、そちらをクリックして、「VRCSDK3-AVATAR-2021.01.28.19.08_Public.unitypackage」というファイルをダウンロードしましょう。(ファイル名はVRChatのSDKバージョンによって変わります)
ダウンロードしたファイルは解凍しなくて大丈夫です。
そのまま任意の場所に置いておきましょう。
UnityにSDKをインポートする
Unityを起動すると、以下の画面がでてくるので、右上のNEWをクリックして、プロジェクトファイルを作ります。
プロジェクトの名前は半角英数で付けるようにしましょう。
ひらがなカタカナ漢字などの全角だと不具合が起こる可能性があります。
プロジェクトの保存場所もデフォルトで大丈夫ですが、全角の文字が使われたフォルダが指定されている場合は別のフォルダにしておいた方が「よく分からない不具合」が起こり辛くなります。
一番下は「3D」のままでOK。
プロジェクト名と保存場所を決めたら「Create project」をクリックしましょう。
少しローディング画面が出た後、Unityの大きな画面が出てきます。
左上のメニューから「Asset」→「Import Package」→「Custom Package…」の順番にクリックします。
ファイルを選択する画面が出てくるので、先ほどダウンロードしたVRChatのSDKを選択し、右下の「開く」ボタンをクリックします。
ちょっとロードが入った後、左上に「何を入れるか」というボックスが出ます。
全ての項目にチェックが入っていることを確認して、「Import」をクリック。
これでUnityへVRChatのSDKを入れる作業は完了になります。
Unityのメニューバーに「VRChat SDK」という項目が追加されていれば、成功です。
もしこの項目が出ていない方は、Unityのバージョンが合ってるか確認するなど、もう一度最初からやり直してみてください。
アバター用の3Dモデルを入れる
いよいよアバターをインポートします。
BOOTHで購入したファイルを解凍すると、中に「~~~.unitypackage」という名前のファイルがあると思うので、そちらをSDKと同じ手順でインポートしましょう。
これはリクちゃんのフォルダ構成。
UnityのマークになっているのがUnityパッケージと呼ばれるファイルです。
SDKの時と同様に左上に「どれを入れる?」画面が出るので、全てチェックが入っていることを確認したらImportをクリックします。
しばらくロードが入って、Unityの画面に戻ってくると、左下の「Assets」の中に、新しいファイルが追加されています。この中にアバターが入っています。
ファイルの名前は製作者の方によって全然違うので、今回はリクちゃんの場合を例に出しながらお話します。
「Karpo」の左側の三角形をクリック→「Liqu」の左側の三角形をクリック→「Prefab」をクリック すると、右側のウィンドウに「Liqu」というファイルが出てきます。これがアバター用の3Dモデルデータになります。(Liqu以外は裸や素足のバージョン違い)
このデータファイルを左上のSampleScene内にドラッグアンドドロップして入れます。
SampleSceneに「Liqu」のデータがコピーされ、中央の画面に可愛らしい後ろ姿が出てきます!
せっかくなのでカメラを回してカワイイ顔を見ましょう。
このままだとカメラが動かないので、まずは左上の方の「Scene」をクリックします。
すると下のような地面が区切られてる感じの画面になります。
画面内で右クリックしながらでカメラ角度、マウスホイールを前後に回すとズームインアウト、マウスホイールをクリックしながらでカメラの位置が変わります。
これでUnityにアバター用の3Dモデルを入れることができました。
アバターをVRChatにアップロードする
いよいよアバターをVRChatへアップロードしていきます。
ただ、このままだとリクちゃんの場合はエラーが出てしまうので、ちょっと作業が挟まります。
これから行うのは「Dynamic Bone」(ダイナミックボーン)を外すという作業です。
ダイナミックボーンとは、耳や尻尾や髪の毛を自分の動きに合わせてフワフワ揺れるように動かすことができる機能なんですが、これはUnityにはデフォルトで入っておらず、別途購入しないといけません。
3Dモデルによりますが、「Prefab」フォルダに入っているモデルは大体ダイナミックボーンが入っているので、もしアップロードできないな?ということがあれば、ダイナミックボーン用の設定が全て外れているかを確認してください。
リクちゃんには、髪の毛と耳用と、尻尾用のダイナミックボーンの設定が入っているので、それを外していきます。
まずは髪の毛と耳用から。
Liqu → Armature(骨のこと) → Hips(お尻の骨) → Spine(胴体の骨) → Chest(胸の骨) → Neck(首の骨) の順に左側の三角形をクリックして開いていきます。最後に Head(頭の骨) をクリックして、Headを選択した状態にしましょう。
すると右側のウィンドウに(Script)というものが出てきます。これがダイナミックボーン用の設定です。
このままだとアップロードできないので、右側にある歯車のアイコンをクリックして、「Remove Component」をクリックしてこのScriptを削除しましょう。
続いて尻尾にある(Scritp)も消しましょう。
今度は「Tail1」(尻尾の骨)を選択して、Headの時と同じ手順で(Script)を削除します。
これでリクちゃんの全てのダイナミックボーン設定が外れました。
すでにダイナミックボーンを購入されていたり、今後購入してUnityに適用した場合は、この手順は必要ありません。そのままの状態でアップロード可能です。
では、いよいよアップロードしていきましょう。
Unityのメニューから「VRChat SDK」→「Show Control Panel」をクリックします。
するとVRChatSDK用の別ウィンドウが表示されます。
VRChatのユーザー名とパスワードを入力して、「Sign In」をクリックします。
「Builder」のタブをクリックすると、何やら沢山の英文字が出てきてウワってなります。
これは「今SampleSceneに置かれていて、アップロードできるアバター」の一覧と、「アップロードできるアバターの問題点」が表示されています。
ただ軽微な問題なら無視してアップできる上に、大体細かい問題は出てきます。
BOOTHで売られているモデルをそのままアップロードするなら致命的な問題はまず発生しないので、そのままアップロードしちゃいましょう。
右下の「Bulid & Publish for Windows」をクリックします。
ダイナミックボーンがまだ残っていると、ここでボタンを押しても次の画面へ進まなくなります。改めてダイナミックボーンが残っていないか見直してみましょう。
少し待つとロードが始まり、中央の画面が切り替わります。
アバターの名前を入れて、左下のチェックボックスにチェックを入れると、Uploadのボタンがクリックできるようになるのでクリックしましょう。
アバターの名前は他人に見えるものではないので、自分の中で管理しやすい名前であれば何でもOKです。
アップロードしてるっぽいメーターが表示されるのでしばらく待ちます。
そして下の画面がでたらアップロード完了です!お疲れ様でした!
Okayをクリックしてダイアログを閉じたら、Unityは終了してもらって大丈夫です。
VRChatで確認しよう
VRChatにログインして、ちゃんとアップロードされているか確認してみましょう。
ログインしたらメニューを開いて、「Avatar」を選択。
一番上のリストの左上に、先ほどアップロードしたアバターが表示されています。
アバターをクリックして、左下のChangeをクリックしましょう。
これでお着替え完了!鏡で自分の姿を見ると・・・
はいかわいい!
ということで、VRChatのアバターアップロード手順をまとめてみました。
ただ、今後VRChatのアップデート次第でこの手順が変わったり、細部のUIが変更になったりすることはありえるので、なるべく最新の情報を追いかけるようにお願いします。
もし分からないことがあれば、Twitterで雑に問いかけてもいいでしょう!VRChatの人達は優しく技術力の高い人が多いので、きっと答えが返ってきます!
アップロードできた人は、その勢いで以下の記事を参考に色替えも試してみましょう!
それでは、よきVRCライフを!
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