ゲームマーケットでボードゲームを売りたいけど、一体いくつ持っていけばいいの?
どれくらい売れるのか予想がつかない!
こんな悩みに答えられるかもしれない記事となっています。
私も4年ほどゲームマーケットに参加していますが、未だにいくつ持っていけばちょうどいい数になるのか把握しきれていません。
前回の2020秋でも結構な数の売れ残りがあったり、かと思ったら思った以上に売れてもっと持っていけばよかった・・・なんて経験もしたことがあるので、本当に難しい。
そんな中、Herbariumを制作されている大納言製作所のゲームデザイナー「ヲクヤマ」様のnoteに興味深い内容が載っていました。
予約者数に関してもそうで、ゲムマ当日は予約数の約3倍商品が売れるというデータを上のnoteで示されていて。なればこそ予約数は多いに越したことは無いと思いました。
引用元:初めてのゲムマ出展で、100万円売り上げた話〜ざっくり編〜
なんと、予約数の約3倍の商品が売れるデータがある?
(上のデータというのは、Yoshihiro Shindo様が書かれているこちらの記事のことでした。)
そういえば何となく売れてたゲームの数と予約数ってそんな感じな比率だったような・・・
これは検証せねばなるまい!というわけで、本日は今までの売り上げ数と予約数の関連について検証してみたいと思います。
■Jackpotの場合
まずは処女作「Jackpot」の売上数と予約数を比較してみます。
3~5人用のゲームで、頒布価格は通常版4500円、廉価版1500円で、予約は通常版のみ行っていました。
2017秋以前は予約を受け付けていなかったので除外しています。
ゲームマーケット | 完売かどうか | 販売数(通常版) | 販売数(廉価版) | 予約数 | 販売数(通常版)/予約数 |
ゲムマ2017秋 | 21個 | 8個 | 13個 | 1.6倍 | |
ゲムマ2018大阪 | 完売 | 13個 | 8個 | 5個 | 2.6倍 |
ゲムマ2018春 | 20個 | 4個 | 10個 | 2倍 | |
ゲムマ2018秋 | 11個 | 6個 | 3個 | 3.6倍 | |
ゲムマ2019大阪 | 17個 | 6個 | – | – | |
ゲムマ2019春 | 6個 | – | 1個 | 6倍 | |
ゲムマ2019秋 | 14個 | 6個 | 2個 | 7倍 | |
ゲムマ2020秋 | 11個 | – | 3個 | 3.6倍 |
予約数が2個以下の場合はかなり倍率が高くなってしまっていますが、3個以上の予約が来たときは概ね3倍に近い数値に落ち着いている感じがします。
■Fanatic Witch Huntの場合
続いて「Fanatic Witch Hunt」の売上数と予約数を比較してみます。
3~6人用のゲームで、価格は2500円でした。
ゲームマーケット | 完売かどうか | 販売数 | 予約数 | 販売数/予約数 |
ゲムマ2017秋 | 完売 | 28個 | 5個 | 5.6倍 |
ゲムマ2018大阪 | 完売 | 46個 | 6個 | 7.6倍 |
ゲムマ2018春 | 46個 | 13個 | 3.5倍 | |
ゲムマ2018秋 | 23個 | 6個 | 3.8倍 | |
ゲムマ2019大阪 | 完売 | 30個 | – | – |
ゲムマ2019春 | 完売 | 10個 | – | – |
ゲムマ2020秋 | 15個 | 4個 | 3.7倍 |
2019春の時点で在庫が尽きてしまい、その後増産できなかったためゲムマ2019秋では頒布せずデータ無しとなります。
新作、準新作扱いだった2017秋と2018大阪では予約数の3倍以上に売れて完売まで行っていますが、それ以外では概ね3倍と少しの幅に落ち着いているように見えます。
■56 -Gothics- の場合
最後に2020秋新作の「56 -Gothics-」はどうだったかを見てみます。
5~6人用のゲームで、価格は2000円でした。
ゲームマーケット | 完売かどうか | 販売数 | 予約数 | 販売数/予約数 |
ゲムマ2020秋 | 39個 | 18個 | 2.1倍 |
予約数に対して販売数は少なかったかなという印象です。
ただ2020秋はコロナの影響によるチケット販売制限や、クラスター感染を懸念する方の不参加なども多かったため、参加人数自体が減ったことを考えるとなるほどという感じはします。
参加人数に関しては以下のツイートでまとめられていました。
また、ゴシックスが「5~6人」と結構大人数用のゲームだったため、今はそんな人数が集まれる機会が少ないこと、そもそも普段遊ぶ人数が5人もいないといった点から当日の販売数が伸び悩んだと考えています。
出展中にも対応人数がネックで買うのを諦められた方も幾人かお見かけました。
■まとめ
対応人数や値段にもよるところは大きいかと思いますが、個人でも概ね予約数の3倍売れるという説は正しいのではないかと感じました。
ただ、新作だった場合、ゲームマーケットでは「新作サンプル展示」を行ってもらえるため、予想以上に売れてくれる可能性もあると想定した方が良いでしょう。
イベントに参加して一番良いのは「1個だけ残って全て売れてくれた」という状態と言います。
売り切れてしまうと「まだまだ売れたんじゃないか・・・」と思ってしまいますし、売れ残りすぎると輸送料や手間が無駄になってしまうからですね。
予約数が6個以下だった場合にも大きく予想と外れることがあったので、荷物の量との相談にはなりますが、予約数が2桁行かない場合は30~50個もっていければ十分に足りるのではないでしょうか。
次回は56 -Gothics-も新作扱いではなくなるので、予約数の3倍、余裕を持って4倍程度の数を持っていけば十分かなと思いました。
以上で今回の記事のまとめとしたいと思います。
この記事が一人でも多くのゲムマ出展者の参考になれば幸いです⭐
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