カードゲームを4万3000円で100セット作る方法を教えます

面白いボードゲームのアイディアを思い付いた!
これを実際に印刷して商品にしてみたい!
でも印刷料金は高いし元が取れるほど売る自信もない・・・

そんな方向けに、4万3000円あればカードゲームを100セット作れちゃうというお話をします。

4万3000円で100個作ったゲームなら、1500円で30個売ることができれば元が取れます。

これは個人で4年間ボードゲームを造ってきた私が、初期のころの安価なゲームを作る際に取っていた手法の一部です。

記事の内容

  1. 想定するコンポーネントを決める
  2. 安いカードの印刷方法を紹介(1万1500円
  3. 安い化粧箱の印刷方法を紹介(3万0908円

なお、今回は印刷の代金のみのお話です。

カードや箱のデザインを用意する方法に関しては、以下の記事を参考にしてください。


✓4万3000円で100セット作る

簡単に説明すると、安いネット印刷を使うという方法です。

カードは名刺で印刷する

まずカードは「名刺」の印刷を使います。

名刺は印刷業界でもかなりの人気商品で、各社が必死に値下げ競争を繰り返しています。

カードがメインのゲームであれば、名刺サイズで十分に商品になってくれます。

箱はレトルトカレーの箱を使う

外箱(化粧箱)は、「既存商品と同じモノ」を流用します。

箱を作るためには「抜き型」という型が必要で、型から発注するとどうしても料金が高くなりがちです。

そこで、「レトルト食品」と同じ抜き型で作ってもらうことで料金を抑えることができます。


✓参考にする題材

ボードゲームはコンポーネント次第で料金が大きく変動するので、1つ題材を用意しました。

今回はちくわ争奪戦というゲームを例に出して説明します。

こちらはゲームマーケット2014大阪にてチーム「ひとじゃらし」さんが販売していたゲームです。

価格は1500円。増産含め計750個が作られ、2016年に委託品含め、めでたく完売となったそうです。

内容物は以下の通り

  • 化粧箱1つ
  • ゲームに使うカード:16枚
  • 説明書カード:4枚

合計20枚のカードと箱だけというとてもシンプルな作り。

ポイントは、説明書もゲームに使うカードも同じ規格のカードが使われているところ。

ちくわ争奪戦のコンポーネント。上段がゲームで使われるカードで、下段が説明書カード。説明は両面に書かれている。

つまり、説明書も含めて全部「名刺」で作ってしまえばコストが安く済むわけです。

今回の紹介している方法は、ちくわ争奪戦と同じ見た目のカードや箱を作る方法ではありません。あくまでコンポーネントの種類や数を参考にしたものとご理解お願いします。

それでは、それぞれの印刷方法を紹介いたします。


✓カードの印刷

CMでもお馴染みのラクスルさんで印刷しましょう。

なんと名刺100枚を500円で印刷してくれる格安っぷり!

今回の題材では説明書込みで20枚が1セットなので、100枚の印刷を20セット注文しましょう。

ラクスルHPより。名刺を20パターン注文した時の画面。

税込み1万1000円!これに宅配便での送料が掛かって+500円の1万1500円でカード20枚が100セット注文できました。

カード20枚:1万1500円


✓箱の印刷

続いて箱を印刷します。

費用を抑えるならハコプレさんのレトルト食品箱①がオススメです。

こちらの商品は、100個3万0908円で箱を作ってくれます。

ハコプレさんでは好きな大きさの箱を1mm単位で指定出来て、ぴったりとした箱を作ることもできますが、専用の「抜き型」を作ることになるので少々値段が高くなります。

今回オススメしているのは、「定型サイズパッケージ」といって、既存の商品の「抜き型」を再利用して箱を作ってくれるため、割安価格で作ってくれます。

参考情報として、ぴったりのサイズでちくわ争奪戦と同じタイプの「貼箱(フタミ式)」を作ろうとすると、100個で6万6570円かかるので、箱の大きさは半分以下でも倍近い値段の差が出ます。

デフォルトの設定だと納期が7営業日で割高になっているので、「15営業日」に変更するのを忘れないようにしましょう。

送料込みで3万0908円の箱を作ることができました。

化粧箱:3万0908円


✓まとめ

カード20枚:1万1500円   化粧箱:3万0908円

合わせて4万2408円で100セットのカードゲームを生産することができました。単価約424円!安い!

ちくわ争奪戦と同じ料金の1500円で販売したと仮定すると、29個売れれば印刷代の元が取れます

29個ぐらいなら、がんばって広報すれば十分売れる数です。

宣伝の話に関しては、以下の記事も参考にどうぞ。

✓注意点

今回の製法だと、名刺サイズと化粧箱の大きさが違うので、そのままカードを入れるだけだと中身がスカスカになってしまったり、レトルト箱は使い捨て想定なので開封するとカタがつきやすい欠点があります。

ぴったりの箱にして見栄えを良くしたい場合は、参考情報に記載した通り値段が倍にはなりますが、箱を専用の大きさで発注する必要があります。

またカードは1種類ずつ固まって送られてくるので、自力で20枚のセットに分ける(丁合)必要がありますし、箱も解体された状態で届くため、自分で組み上げてやる必要があります。

これらの手間をかけたくないという場合は、一括して生産してくれる印刷所(萬印堂さんやPOPLSさん)にお願いする必要があります。もちろん、その分の手間賃がかかりますし、印刷代も高くなります。

安く作る分、手間を自分で掛ける必要があるというのは、覚えておいてください。


✓終わりに

カードや箱などのコンポーネントは、材質や形、加工にこだわろうと思えばどんどんこだわることができます。

しかし、その分料金が上がっていってしまうため、どうしても「印刷が高い」と思えてしまうのだと思います。

最低限のラインで生産しようとすれば、こんなに安い方法もあるんだよ、という紹介記事でした。


この記事がこれからボードゲームを作る方の手助けになれば幸いです⭐

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