アナログゲームを自作する際に、テストプレイは欠かせない要素の1つです。
でも他人に時間を作ってもらって、特に得るものが無かった、なんてなったら自分も辛いし、協力してもらった相手にも悪いですよね。
この記事では、自作ボードゲームのテストプレイを行う際にどんな点に注目しておけば効果的なテストプレイができるのかを紹介していきます。
テストプレイをする理由
そもそも何故テストプレイをするのでしょうか。
テストプレイをする理由を整理してみましょう。
ルールが成立するのかを確かめる
そもそもゲームとしてちゃんと成り立っているのか、どこかで破綻してしまっていないかを確認するためにテストプレイをします。
一度もエンジンを掛けたことのない車が売り出されたりしないように、ちゃんと試運転して動くことを確認する必要がありますね。
面白いのか反応をみる
ゲームを作っている時には「これは面白いだろう!」と思っている部分がきっとあるはずです。
そこを実際に自分以外の人がプレイしているところを客観的に見て、ちゃんと面白いと感じてもらえているのかの答え合わせをしていきます。
上手く反応がもらえているなら成功ですが、あまり反応が無かったり、そもそもその部分まで到達できないといったこともあるので、そういった場合は手直しが必要です。
それでは、具体的にどういったことをテストプレイでやればいいかを紹介します。
マニュアルを渡そう
テストプレイの際には、まずマニュアルを作っておきましょう。
これ意外とやっていない人が多くて、口頭でルール説明したり、分からないところの質問に毎回作った人が答えてるんじゃないでしょうか。
完璧なものでなくていいので、ルールを書いた紙を渡して、テストプレイしてくれる人たちが実際にお店で買った後のことを想定してプレイさせてみるんです。
この時に出てくる疑問点や、間違ってしまう所を洗い出しておくと、完成品のマニュアルを作るときにめちゃくちゃ役に立ちます。
想定外の洗い出し
テストしてもらうと、自分が想定していたセオリーとは全然ちがったプレイングをしたり、ルールの抜け穴が自然に見つかったりします。
一人でゲームを作っていると、どうしても多角的な視点で見れなくなってきます。
沢山の人にテストプレイをしてもらえばしてもらうほど、自分が思い描いた理想のプレイングとは程遠いことをされる機会が増えていきます。
そういった想定外に対応できるルールを新たに追加したり、調整したりしていきましょう。
逆に思いもよらない面白さが見つかって、ゲームの方向性がガラっと変わるといったこともよくあるので、この洗い出し作業がある意味一番楽しみなことでもあります。
各種微調整
敵や自分が強化されるようなRPG的なゲームの場合では、敵が強すぎた、弱すぎた、アイテムが全然手に入らなかったといったことが起こります。
勝利するためにポイントを集めるゲームの場合は、ゴールまでの設定が遠すぎて時間がかかりすぎたり、逆に追いつけないほどのポイントをいきなり手に入れてしまうといったことも起こります。
そんな現場を見ていたり、テストプレイヤーの視点だと「これくらい普通に気付くでしょ~」って思えることが、ゲームを作っている最中は意外と見落としていたりするものなんです。あるある話です。
ただこの辺りの数値は、微調整を行いながらテストプレイの回数を重ねて調整するしかありません。
そして調整しすぎて面白さが消えることも多々あるので、テストプレイの時に受けが良かったバランス崩壊に関しては面白さとしてあえて残す、という選択肢も候補にいれておくと良いと思います。
初見の人にプレイしてもらう
色んな調整が終わってマニュアルもしっかり出来上がった後は、もう一度、テストプレイをしたことのない人にプレイしてもらう機会を作りましょう。
何度もテストプレイに参加してもらっていると、ゲームのルールや流れをある程度理解した状態になってしまい、本当にルールがちゃんと伝わるのかの信憑性が低くなっていきます。
初見プレイの人にマニュアルを渡して自分は説明をせず、ちゃんとゲームが思った通りに進行するのかを改めて確認してみましょう。
自作ボードゲームのテストプレイって何を見るの?
どれくらい準備をしておけば、テストプレイしてもらっていいの?
どんな人にテストプレイしてもらうのがいいの?