ボードゲームのイラストを依頼する時に伝えるべき5つのコト

ボドゲのイラストを発注してみたいけど何を書けばいいんだろう?
何を書いておけばスムーズに依頼できるだろう?
先に予算書いたら騙されたりしない?

こんな疑問をお持ちのボードゲーム用イラストを依頼したい人に向けた記事となっています。

記事の内容

  1. イラストを依頼する時に伝えるべき5点を教えます
  2. それぞれの点の注意すべき点を伝えます
  3. この記事の内容を盛り込めばスムーズに依頼が進みます


この記事は、私の所属するボードゲーム製作サークル「リトルデザート」の担当絵描きであり、プロのイラストレーターとしてイラストの受注も行っているユキノアさんに伺った、イラストレーター視点からの話を基に作成しています。


✓予算を先に伝える

まずは自分が出そうと思っている予算、出せる上限を先に伝えましょう。

イラストの値段というのは、様々な要素によって大きく変化します。イラストレーターさんの知名度によるのはもちろん、顔だけなのかバストアップなのか全身イラストなのかでも大きく変わりますし、背景も必要なのか、複数人が1つのイラストに入るのか、複数の媒体で使うのかによっても変わってきます。

本当は依頼する前にそれらの相場を調べておくのが良いのですが、初めてイラストを頼む方が完璧に相場を把握するというのは難しいと思います。なので、先に「この値段で依頼したいです」と伝えて、その予算で自分の希望するイラストを描いてもらえるかを聞きましょう。

値段を書きたくない理由は「ぼったくられたらどうしよう」「少しでも安い値段に抑えたい」といった考えからかと思います。でもそれは全く考え方が逆です。値段を書いていないということは「相手は相場を知らない」と見られて、逆に吹っかけらてしまうこともあるんです。

相場を調べる際は、日本イラストレーター協会というサイトが参考になります。イラストレーター向けに1枚のイラストの料金の目安が書かれているので、こちらを目安に値段を試算してみましょう。また、ココナラではイラストレーターさん側が細かい値段表を作ってくれていたりするので、それを参考にしてみるのもいいでしょう。

「予算の書かれていない依頼」は、そもそも依頼を受けて貰えない可能性もあります。

予算が書かれていて、イラストレーターの想定より少ない場合は、適正な値段やその値段に抑えるためのプランを出してくれたり、逆に想定より多い場合も適正な値段を教えてくれるでしょうし、追加できるオプションやクオリティの確保を約束してくれるでしょう。


✓希望する数と納期を伝える

「何枚」のイラストを「いつまでに」描いて欲しいかをはっきり伝えましょう。

イラストの内容にもよりますが、一日二日でパパっと描きあがるようなものではないですし、他にも受けている依頼や案件がある可能性は高いです。

1枚5日かかるイラストだった場合、20枚のイラストを描いてもらうためには単純計算しても100日かかってしまうわけですし、先に受けた依頼が片付いて依頼を受けだせるのが1か月後といった可能性もあります。

描く速度を変えられる人なら、100日かかるところを80日で描くといった依頼にも対応してもらえるでしょうが、その分料金は割増になるでしょう(休日をつぶして働くイメージです。)し、他の依頼よりも優先して描いてほしいということならそれも相談が必要になります。

詳細を詰めた後に納期が厳しくて断らざるを得ないというケースもありますので、事前に納期は伝えておきましょう。

納期は特に決まってなくても、大まかな日付くらいは伝えましょう。「いつでもいい」なんて言って「じゃあ3年後でもいいですか?」と返され「いやそれは・・・」なんてやり取りになったら、どちらの時間も無駄になってしまいます。


✓絵の使用目的を伝える

カードやパッケージのイラストを描いてもらう際には、そのイラストを別の場所、例えば広告用のチラシや、宣伝用のホームページでも使っていいかを事前に確認しましょう

基本的にカード用に描かれたイラストはカード用にしか使えません。カード用に描かれたイラストをパッケージにも使いたいとなった場合は、二次使用に該当するので、追加料金が発生するのが基本的な考え方です。更に広告に利用するなら三次使用、ホームページに載せるなら四次使用、五次使用…と、どんどん追加料金が必要になります。

これを無視して使うことは「無断流用」といって著作権の侵害にあたるため、法的に罰せられます。そうならないためにも、先に使用目的をしっかりと伝えて、それに見合った料金を支払いましょう。

沢山のメディアで使いたい旨を伝えれば、「何度でもいろんなところで使ってもいいよ」というオプション付きで受けてくれるイラストレーターさんも沢山いらっしゃいますので、ちゃんと相談してお互いにトラブルの無いようにしましょう。


✓サイズと画像形式を伝える

依頼する際に意外と抜けやすい点ですが、イラストを頼むときには、どれくらいの画像サイズで、どのファイル形式で欲しいのかを正確に伝えましょう。

描く絵の大きさや解像度によって、イラストレーターに掛かる負担は大きく変わります。大きな絵ほど、細部を書き込む必要がでてくるので、製作時間がかかってしまうんです。

先に印刷所を決めているのであれば、印刷所から提供されているテンプレートを渡すと間違いが無く安全です。また、「余白は3mmとってください」「2mmほど印刷ズレが出る可能性があります」「トンボは消さないでください」といった、印刷所側の注意点も事前に全てちゃんと伝えましょう。

テンプレートが無い場合は、どんな媒体に使うのかの用途を伝えた上で、カードであればカードのサイズ(横63×縦88mmなど)や箱のサイズ(幅130×奥行き20×高さ165mmなど)を伝えてから、相談するようにするとスムーズに進みます。

印刷所のテンプレート以外の形でイラストを納品してもらう際にはファイル形式にも注意しましょう。jpeg形式だと背景を透過することができないので二次利用に向きませんし、AI形式だとadobe illustratorなどの画像編集ソフトが無いと開くことができません。また、ファイル形式によって値段が変わることもあるので、しっかりと相談しましょう。


✓構図やポーズやデザインの希望を伝える

キャラクターのポーズや構図も決まっているなら、先にイメージを伝えておきましょう。描きあがってから「何かイメージと違うから書き直しで」なんてわけにはいきません。

ポーズや構図は、既存のイラストや写真で似たようなものがあるのであれば、その画像を添付したりURLを伝えましょう。フィギュアやプラモデルで希望のポーズや構図を再現したものを写真で撮って、それを送るのでも構いません。

ゲームの世界観もしっかりと説明しておくと、より自分の求めるイラストに近いものを出してくれるはずです。

注意点として、まだ存在しないキャラクターをデザインしてほしい、カードの枠やロゴをデザインして欲しいといった場合は、イラスト料とは別にデザイン料も必要になる可能性が高いです。その場合は、「デザイン案を出してほしい」という別の依頼にした方がよいでしょう。

デザインから依頼する時も、自分の中のイメージとなるべく近いキャラクターや、モチーフになる武器、衣装といった資料を細かく指定しておいたほうが良いです。イラストレーターさんに任せて「何だかイメージと違う・・・」となるとお互い幸せになれません。

明確なデザインのイメージが自分の中でない場合は、いくつかのデザイン案を出してもらってその中から選ぶといったこともできますが、その作業量分の料金が発生する可能性があることも覚えておいてください。

「イラストの依頼」と「デザインの依頼」は別種の依頼で区別した方がいいです。しかし、どちらにおいても構図やイメージは明確に伝えておきましょう。


✓イラストレーターさんの好きなところを伝える

すみません、5つと言いながら6つ目です。そして意外と大事なことです。

依頼しようとしているイラストレーターさんの、どのような絵が好きなのか、どんなところが好きなのかを伝えましょう。

伝えてもらうと嬉しい!というのももちろんありますが、どんな要素を重視してイラストを描いていけばいいのかの指標となるためです。

例えば「サンプルで載せていたネコと青空の絵がとても気に入ったので依頼しました。あの感じでお願いします!」とか、「いつも描かれているプニっとした女の子が私にドストライクでした。いつもの感じでお願いします」といった感じです。

何らかのイラストを見て、それに惹かれたからそのイラストレーターさんに依頼しているはずなので、それを素直に伝えてあげれば大丈夫です

逆にNGなのは、「〇〇のゲームのような絵を描いてください」「◇◇さんと同じタッチでお願いします」といった指定です。特に全然違うタイプの絵を描いている人にこの手の依頼をしてはいけません。

特定のゲームやイラストレーターに似た絵が欲しいのであれば、それに似た絵柄を得意とする人に頼むべきです。イラストレーターは自分の絵柄に誇りと自信を持っているのであって、「何でもいいから絵を描く」という人ではありません。(ホントにそういう依頼がくるそうです)

依頼する際には、イラストレーターさんの絵に敬意を払い、好意を持って依頼しましょう。


✓まとめ

特にトラブルになりやすいのは、「値段」と「二次利用」です。誠意をもって依頼をすれば、例え安い値段であっても相手はちゃんと受け答えをしてくれますし、ボードゲームで使う絵で宣伝などにも使いたい旨を伝えれば快くOKしてくれる方も沢山います。

いきなり長文のメールを送るのがためらわれる方は、簡単に「予算」「利用目的」「数」「期日」そして「気に入ったところ」を伝えると良いでしょう。褒められて悪い気になる人はいません。絵描きはそういうものです(リトルデザート担当の絵描き談)。

イラスト依頼用のサイトに関しては以下の記事で紹介しています。

この記事がボードゲーム作りに役立てば幸いです⭐

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