Skebが企業売却!サービス内容に変化は無し。今後はアバター文化へ注力

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本日WebサービスSkebを運営する株式会社スケブの代表、なるがみさんが以下のツイートをしました。

イラストコミッションサービス「Skeb」を運営する株式会社スケブの株式取得について|実業之日本社
ニュース「イラストコミッションサービス「Skeb」を運営する株式会社スケブの株式取得について」の詳細ページです。

株式会社実業之日本社さんへとskebを売却、子会社化となるそうです。

ただ、代表はなるがみさんのままで、今後もskebの決定権などはなるがみさんにあるとのこと。

今回はこちらのツイートのツリーを参照しながら、売却の理由、Skebの今後、そして売却資金の使い道であるポリゴンテーラーについて触れていきたいと思います。

Skebとは

簡単に言うとイラストレーターさんにお金を払って、自分の好きなキャラやシチュエーションをリクエストしてイラストを描いてもらうというサービス(音声もある)。

カードゲームで使うための~とか商品ロゴのための~といった二次利用目的のイラストを描いてもらうことは原則不可という点が、既存のココナラなどのサービスとの大きな違いです。

あの絵師さんに自分のための1点物のイラストを描いてもらいたい!」というのが利用者の目的となるように設計されているサービスです。

どうしてそんなシステムを?

同人誌即売会などでは、会場に来ている絵師さんに「スケッチブックにイラストを描いてもらう」という文化があります。

会場の参加者の方が好きなキャラクターのイラストをリクエストし、絵師さんがサービスで無償で描くというものです。

最初は同人誌を買ってくれたお礼にとか、応援してくれているファンの方へのファンサービスという形だったのですが、昨今はただ「無償で絵を描いてくれる」という認識の方がちらほら現れだしているという状況でした。

そこで「有償でイラストを描いてもらう文化」を日本に根付かせるための運動の一環として、見積もり、打合せ、リテイク一切禁止のskebを開設されたそうです。

詳しいskeb解説の経緯やなるがみさんの経歴などは東方我楽多叢誌さんの以下のインタビュー記事に載っています。

Home | 東方我楽多叢誌 〜strange article of the outer world〜

skeb売却の経緯とその理由

元ツートのツリーにもありますが、売却は以下の理由からとのこと。

  1. 一人で月間数億円の取引や資金を管理するのはリスクと感じたから。
  2. 強力な親会社が就くことで利用者に安心して欲しいから。
  3. サポート対応や保守の作業が急増して本業や新しいことが何もできないから。
  4. 目標だったクリエイターの地位向上について一定の成果を社会に残せたから。
    (登場した多数の後発サービスがskebベースのシステムになっていた)
  5. 急成長中の「アバターの販売市場」でのクリエイターの地位向上が急務であると感じたから。
    (アマチュア技術者の搾取が目に付くようになってきた)

以上の理由から、単純な利益目的だけの企業売却ではないということが分かります。

子会社化した後もなるがみさんはSkebの代表者を務め、キャンペーンや手数料、仕様変更などの決定権は有したままとのこと。

また、売却先である実業之日本社の岩野社長さんもSkebの文化に大変理解ある方だそうで、今後もSkebのスタイルは特に変化はなさそうです。(R-18イラスト禁止!とかにもならないそうです)

ただ、実業之日本社さんは昔、comicキャンドールという成人向け漫画雑誌に関する問題があったそうで、そちらを懸念されたツイートもありました。

こちらに関しても、当時とは社長や企業体制が大きく変わっているなどなるがみさんが詳しく補足されるツイートをされています。

Skebの価値は運営されているなるがみさんに強く依存しており、なるがみさん以外には運営が不可能だろうという意見で一致されているそうで、仮に運営の方向転換を求められてもなるがみさんが辞任することでSkebの価値が激減するため、そうはならないとのこと。

売却資金の使い道はアバター文化の拡張へ

今回の売却資金は10億円というかなりの金額になっていますが、こちらは今年なるがみさんがリリースされる予定のサービス「ポリゴンテーラー」に充填されるとのこと。

ポリゴンテーラーとは、登録している3Dモデラーさんに、アバターとして使用できるモデルを1から作ってもらったり、市販されているモデルをオシャレにカスタマイズしてもらうことを目的としたサービスだそうです。

現在VRChatを始めとしたVRSNSでは、3Dアバターの販売、改変文化が急速に広まり始めています。

1から自作する人やオリジナルアバターを数十万円掛けて作ってもらう人も居ますが、主流なのはBOOTHなどで市販されているアバターを購入して自分好みにカスタマイズするという文化です。

ただ、誰しもがモデリングツールを使えるわけではないため、カスタマイズしたくても技術やその技術を習得する時間が無い、でも数十万も掛けて作ってもらうほどお金も無いという方がたくさんいらっしゃいますし、今後も増えていくでしょう。

そういった方向けに、Skebの様なモデラーさんと改変して欲しい人をマッチングするサービスとしてポリゴンテーラーを開発されているようです。

VRSNS文化については以下の記事でまとめていますので、参考にしてみてください。

なるがみさん自身も1年で3200時間以上VRSNSをプレイされていたり、VRの文化に大変詳しい方なので、Skebに続きポリゴンテーラーのサービスも大いに期待できます。

まとめ

Skebが株式会社実業之日本社さんへと売却されましたが、代表はなるがみさんのまま、各種決定権もそのまま保持されるそうなのでいきなり利用料金が高騰したりエロが禁止になったりはしないようです。

売却資金の10億円は、3Dアバター文化に帰属するクリエイターさんの地位向上のためのサービス「ポリゴンテーラー」に充填されるとのこと。

今後の3Dモデル界隈の文明開化、新時代到来に注目です!

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