「良い名前」のボードゲームにある要素

広告

システムは思い付いたんだけど、タイトルが全然思いつかない・・・
とりあえず名付けたけどいまいちピンと来てない
いい名前ってなんなんだ・・・?

ゲームに対してピッタリな名前が思い付かないこと、あると思います。

私もゲームを作る時は毎回180度くらい頭を捻らせながら考えていたりするものです🙃


この記事では、筆者が良い名前だと思える具体的なゲームの名前を出しつつ、良い名前の定義とはどういったものかを簡単に解説していく内容となっています。


記事の内容

  1. 名前の長さは7文字程度が適切
  2. 「意味」を伝えてくる名前
  3. 「視覚」に訴えかける名前
  4. 「音感」が良い名前
  5. ひらがなや漢字の持つ特性に関して


今回は最新のネーミング強化書という本を参考にしながら、4年以上ゲームマーケットに参加しながら複数の同人ボードゲームを購入、作成する私の思考と見解を交えていこうと思います。


いい名前の持つ要素

世界観がビシっと伝わってくるもの。(東京サイドキック)

ゲームのコンセプトが一発で理解できるもの。(ワンナイト人狼)

テストプレイしてないことが一発でわかるもの。(テストプレイなんてしてないよ)

いい名前だと思うゲームを思い浮かべると、何か法則のようなものがある気がします。

いい名前とは、いったいどんな要素を持つのでしょうか。


適切な長さは7文字前後

「マジカルナンバー7の法則」と言われるものがあります。

心理学者ジョージ・ミラー氏が考案したもので、人が短期的に覚えられる情報の集まりは7つ(正確には7±2)であるという考え方です。

数字の羅列を1秒だけ見せられて、いくつ覚えていたかを再現してみると、5~9つ程度だったというお話です。

これは商品名にも当てはめられて、8文字以上の名前になるとパッとは覚えてもらえません。

例外として、長くても長くても覚えられていたり、完璧に覚えて貰えなくても略称で覚えて貰えていたりします。

こういった名前は、陳列された時の見た目のインパクトや、語呂の良さで覚えてもらえるという仕組みです。

例:辛そうで辛くない少し辛いラー油、もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(もしドラ)


「意味」を伝えている

名前がゲームの内容を端的に言い表せているかは1つの大事なポイントです。

無人島でサバイバルをするゲームなのに、「スペースエコロジー」のような何の関係もない名前がついていたのでは、いい名前だとは到底思えないでしょう。

「名は体を表す」という言葉が示す通り、付けられた名前がゲームの何らかの意味をちゃんと示していることが基本です。

「テストプレイなんてしてないよ」という名前は、一見ゲーム内容を表していないように見えるかもしれませんが、「テストプレイしていない=バランスも何もないハチャメチャなゲームだ」と理解させるのに十分な意味を持ったすばらしいタイトルだと思います。


「視覚」に訴えている

人間の視覚からの情報入手量は、全体の85%をも占めているそうです。

「パッケージ買い」という言葉があるように、パッケージとそこに書かれたゲーム名はとても重要な意味を帯びます。

ワンナイト人狼は、パッケージの4割近くの面積がタイトル名に使われています。

その上で、全体をドット絵風にすることでカジュアルさを見事に演出していると言えます。


「音感」が良い

耳障りのいい音、というのはそれだけで覚えて貰えます。(関西電気保安協会とか)

名前を決めるときは「意味」を中心に考えてしまいがちですが、語感の良さも忘れてはいけません。

Youtubeなど動画宣伝を行うのであれば、特にジングル付きでリズムで覚えてもらえると完璧ですね。

東京サイドキックは、日本人であれば呼びなれ、聞きなれている「東京」を最初に持ってくることでとっつきやすさを出し、そこに「サイドキック」とくっつけることで、リズム的に呼びやすい名前に仕上げられています。


ひらがなとカタカナと漢字とローマ字

英語圏ではアルファベットしか使われませんが、日本人は多くの文字表現を使います。

商品名に使われる「ひらがな」「カタカナ」「漢字」「ローマ字」それぞれの特性を纏めました。

自分の作ったボードゲームに合った表現を選んで使い分けてみてください。

ひらがな
  • メリット
    • 親しみやすい
    • 可愛らしさがある
    • 優しい感じが出る
  • デメリット
    • 幼さが出る
    • 低レベルな印象を与える
    • 高級感は出ない
カタカナ
  • メリット
    • 目に入りやすい
    • 分かりやすい
    • 若々しさがある
  • デメリット
    • ぱっと見た時に意味が伝わりにくい
漢字
  • メリット
    • 意味がしっかり伝わる
    • かっこいい
  • デメリット
    • 堅苦しい
    • 5文字以上になると読み辛くなる
ローマ字
  • メリット
    • 高級感がある
    • かっこいい
  • デメリット
    • なじみにくい
    • ぱっと見た時に意味が伝わりにくい


終わりに

一般的に目で見て、耳で聞いて、好感が持てる名前というのは、「ポジティブ」で「シンプル」で「フレッシュ」なものが多いそうです。

そして、そんな名前は「覚えやすい」名前となり、沢山の人の口に上がるものとなって広がっていくのでしょう。


多くのボードゲーマーがより良いゲームを作れることを祈って🙏

タイトルとURLをコピーしました