カードゲームを作る時の予算と安くする方法を紹介

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自作のカードゲームを作ってみたいけど、いくらくらいかかるんだろう
印刷所のホームページを見たけど料金がややこしくてよくわからない
なるべく安く済ませる方法が知りたい

いざ印刷しようとしても、印刷所はいっぱいあるしプランはややこしいしで尻込みされた方も多いかと思います。

この記事では、カードゲームを作る際に大体どのくらいの予算が必要なのか、安く済ませるにはどんな方法があるのかを紹介しています。


記事の内容

  1. 印刷形式の違いに関して
  2. 実際に印刷した時の大体の料金の算出方法
  3. より安く印刷する方法の紹介


私もボードゲームを作る際は、コンポーネントをなるべく安く済ませるために色々と試行錯誤を繰り返しました。そんなノウハウの一部をお伝えできればと思います。


題材

予算といっても、印刷する枚数によってピンキリなので、まずは題材を決めたいと思います。

今回は例として、コヨーテのようなカードを作ると仮定してみましょう。

コヨーテで使用するカードの仕様は以下の通りです。(ライフカード等は除外します)

コヨーテのカード内容

全15種類の合計36枚。裏面は全て同じ絵柄で統一。

0カード(おばけ)3枚
0カード(夜)1枚
1カード4枚
2カード4枚
3カード4枚
4カード4枚
5カード4枚
10カード3枚
15カード2枚
20カード1枚
-5カード2枚
-10カード1枚
×2カード1枚
MAX→0カード1枚
?カード1枚

大事なのは全15種類の合計36枚というところです。覚えておいてください。


印刷方法の違いについて

実際の値段算出より先に、オンデマンド印刷、オフセット印刷、デジタル印刷に関して簡単に説明しておきます。

印刷をお願いするときによく目にするけど、初心者には何のことかサッパリな単語なので、先にもやもやを解消しておきます。

これらは印刷方式の違いで、印刷する数が多いか少ないかで扱いが変わると思っておいてもらえれば大丈夫です。

オンデマンド印刷

・少部数の印刷を低価格で行えるのが魅力

・大量に印刷すると料金が高くなってしまう

オフセット印刷

・大量に印刷しても料金がほとんど変わらないのが魅力

・逆に少部数印刷に使うと単価が高くなってしまう

デジタル印刷

・オンデマンドとオフセットの中間のような印刷方法

・オンデマンドよりは多く印刷してもあまり値段が高くならない

・オフセットよりは少部数でも単価が高くなり辛い

・極少数ならオンデマンド、大量印刷ならオフセットの方が安くなる

少部数の1つ当たりの値段:オンデマンド<デジタル<オフセット

大量印刷の1つ当たりの値段:オンデマンド>デジタル>オフセット

と覚えておけば大丈夫です。


製作費を試算する

今回はTVCMでもおなじみのラクスルさんで見積もってみます。

作るのはカードゲームなので、左側のメニューのカード印刷からクレジットカードサイズを選択します。

出展:ラクスルHP

「角丸加工あり」を選択するして、カードの角を丸くする処理を入れてもらいましょう。

表示された最も少ない部数は100部で、一番安いのは7営業日後納品の3120円と出てきました。

出展:ラクスルHP

今回作ろうとしているのは36枚のカードゲームなので、36×3120=11万2320円、これに10%の消費税を足して、12万3552円で100個のゲームが作れます。

1つ約1235円くらいが、このカードゲームの原価となります。

予算11万2320円 単価1235円 在庫100個


安くする方法

原価が1235円、しかも100個も在庫を持つなんて・・・

こう感じる方は結構いらっしゃると思いますので、料金を下げる方法をご紹介します。


角丸加工を無しにする

実は角丸加工は結構料金が高くなります。倍くらいに。

カードの角が尖っていてもあまり気にならないゲームだったり、スリーブに入れてもらうことが前提の場合は、角丸加工を無しにすることで原価をぐっと下げることができます。

ラクスルさんでも、同様のプランで角丸加工を無しにすることで100部1480円まで下がります。

これなら、税込み5万8608円、一つ約586円まで価格を抑えることができます。

予算5万8608円 単価586円 在庫100個


名刺プランで作る

更に低価格で作る方法として、名刺印刷で作る方法があります。

名刺サイズになると一般的なカードよりやや縦長になってしまいますが、ゲームの遊びに影響が無かったり、用意しているカードデザインがちゃんと当てはまるようであれば、十分にカードゲームのカードとして使えます。

ラクスルさんの料金プランでは、両面カラーでも100部500円で印刷してもらえるため、かなり原価を抑えることができます。

税込み1万8000円、一つ約180円まで原価を抑えることができます。

予算1万8000円 単価180円 在庫100個


部数を抑える

少し無駄が出てしまい、原価も上がってしまいますが、なるべく在庫数を少なく、製作費も安くしたい方に向けた方法を紹介します。

今回例に出したコヨーテは、最大で同じカードが4枚入っています。

今まではこの4枚のカードをそれぞれ400枚印刷して100セットのゲームを作っていましたが、この4枚のカードをそれぞれ100部だけ印刷して、25セットだけのゲームを作るんです。

名刺プランで作った場合、全15種類、全て100部ずつ印刷すると、税込み8250円となり、原価約330円のゲームが25個出来上がります。

もちろん、1枚や2枚しか必要ないカードは半数以上が余ってしまうため、無駄となりますが、これは捨てずに置いておきましょう。

もし売れ行きが好調で、増産したくなった際には3枚、4枚必要なカードを増産して、余ったカードを足せばより少ない出費で第二版が出せるからです。

予算8250円 単価330円 在庫25個 増産時に単価低下


終わりに

今回題材にしたのはあくまでカードの印刷だけであり、他にも外箱、説明書などの印刷が必要になってきます。

ただ、基本的にはカードと同じように、何らかの加工方法をあきらめたり、既に量産されている形に合わせて作るようにすると価格を安くしていくことが可能です。

丸い形のカードであれば、コースターの印刷で検索したり、萬印堂さんのゲームチップで印刷を探してみるとお目当てのものが見つかるかもしれません。


この記事がこれから自作ボドゲを作ろうとする人に少しでも役立てば幸いです⭐

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