ボードゲームのシステムはできたけど見た目ってどれくらいこだわるべきなんだろう?あんまりこだわってなくても面白ければちゃんと評価されるよね!
こんな方に向けた記事です。
残念ながらこれは作り手側の思考であり、購入する側の視点に立てていない意見です。
ゲームマーケットに出展者側で4年以上参加していますが、年々個人で製作されているボードゲームの質は上がってきています。
これは決して悪いことではありませんが、新規に参入し辛くなってきているというのも事実でしょう。
この記事ではボードゲームのパッケージイラストに代表される、ぱっと見の”見栄え”の重要さについて解説しています。
見栄えが良くないとゲームマーケットでは売れません
残酷ですが、どんなにシステムが良くて面白い凝ったゲームでも見た目が良くないと売れません。
ゲームマーケットには数百のゲームが集まります。
想像してみてください。
周りは商業レベルのハイクオリティなイラストを使い、大判のポスターを掲げて1人でも多くの人に買ってもらおうと呼び込みをします。
パッケージも印刷所で刷られた、市販品と見間違えるほどに綺麗でしっかりとしたものです。
そんな中で特にパッケージにイラストも無い、ボール紙の無地の箱に入ったゲームを販売していたらどうでしょうか。
もしくはデザイン性もない、タイトルだけが書かれた箱のゲームがあったらどうでしょうか。
きっと「面白そう!」「手に取ってみよう!」なんて思わないでしょう。
まずは見た目でインパクトを与えて引き付けなければ、参加者の方は見向きもしてくれません。
これが、見栄えが良くないとゲームマーケットでは売れない理由です。
見栄えが良い”だけ”だと売れるのは初回だけ
では見た目だけ良ければいいのかというと、そうでもありません。
ぱっと見の見た目、作りがしっかりとしていれば、購入までは繋がるでしょう。
しかし肝心のゲームがつまらなかった時、あなたならどう思うでしょうか。
「あのサークルが出してるのは表紙だけで中身は面白くないな」
「ハズレサークルだから次からは買わないでおこう」
こう思うんじゃないでしょうか。
ボードゲームはコアな人達を中心に受けているジャンルの遊びです。
ゲームマーケットの規模は年々大きくなり、新規の参加者の方も増えていると思いますが、それ以上にイベントに5回、10回と繰り返し参加されている方が大勢いらっしゃいます。
見た目が良いだけで中身が伴わなければ、最初こそ手に取ってもらえ、売れるでしょうが、コアな人達からは「ハズレ」と見られてもう買って貰うことは難しくなるでしょう。
ゲームの本質は”見た目の良さ”ではなく”ゲームが面白いか”です。
リピーターとなってもらうためには中身の作りこみを怠ってはいけません。
見栄えしないゲームでも売る方法はあります
どうしても予算の都合、イラスト発注の敷居の高さ、一回目の参加だからなど様々な理由で見た目の良くないゲームを出すこともあるでしょう。
でもゲームシステムには自信がある!遊んでもらえたら絶対に面白いゲームなんだ!そういう自信のあるゲームなら、見た目の良くなくても売る方法はあります。
それはイベント前にゲームシステムをしっかりと理解してもらうことです。
見た目が良くて売れるのはイベント当日の話。
ゲームのシステムをしっかりと理解してもらった参加者の方に事前に予約しておいてもらえる、口コミで広めてもらうことができれば、見た目が良くなくても十分に売ることが可能です。
相手に上手く面白さを伝えるためには、やっぱり遊んでもらうのが一番です。
ボードゲームカフェやゲーム会などに参加して、沢山の人達に実際に遊んでもらいましょう。
今はゲームマーケットの前に試遊会、テストプレイ会なんかを個人で開催されているところもあるので、そういった場所でしっかりと面白さを伝えることができたなら、売れる可能性は十分にあるでしょう。
ゲームマーケット当日にも”試遊台”という形で実際にゲームを遊ぶ機会を作ることもできるので、見栄えしないゲームなのならなるべく試遊スペースを確保するといいでしょう。
とは言うものの、やっぱりパッケージは見栄えすることに越したことはありません。
同じゲームを並べられて見栄えが良い方と悪い方なら、見栄えが良い方を選ぶに決まっていますからね。
イラストの依頼ってどうすればいいのか、何を伝えればいいのかは以下の記事にまとめています。
まとめ
ゲームマーケットという大型のイベントでは、全てのゲームを詳細に見る事は不可能ですので、ある程度見た目勝負となってしまうのは必然です。
参加者に事前情報が入っていないゲームなら、余計にそうでしょう。
見た目にこだわらずに売ろうとするなら、相応の事前準備、広報広告が必要になってきます。
この記事がこれからボードゲームを作ろうとする方の参考になれば幸いです⭐
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