ゲームメカニクス大全!これはボドゲ好きとして読んでおきたい!
でもいざ買ってみると量も多いし読むのが意外と大変だぞ・・・
普段本なんて読まないから辛くなってきた・・・
こんな方に向けた記事となっています。
2020年10月12日に「ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け」という1冊の本が発売されました。
名前の通りボードゲームに関するメカニクス(「ゲーム終了の条件」とか「アクションの種類」とか)がぎっちりと書き込まれた本です。
お値段からも分かる通りまぁ内容が濃い!量が多い!
片っ端から読んでるともう最初の方に読んだメカニクスってどんなだっけ?なんて頭の端から抜けていってしまいそうです。
この記事では、私なりのゲームメカニクス大全の読み方、楽しみ方をお伝えしたいと思います。
この記事を読むと・・・
- 608ページもあるゲームメカニクス大全の楽しみ方が分かる
- 本をあまり読まない人でも楽しく読めるようになる
- ボドゲを自作するヒントを見つけられるようになる
■「ゲームメカニクス大全」の私なりの楽しみ方
ゲームメカニクス大全、なんとページ数が608ページもあります。
コロコロコミックなどの分厚目の月刊誌が約800ぺージなことを考えると、相当な分厚さです。
もちろん漫画ではなく全て文章(図解はありますが)なので、本に読みなれてない人が片っ端から読んでいるとだんだん頭が痛くなってくる量でしょう。
というか私は読むのが辛かった!例えに出されるゲームも全然知らないし、ただ1つ1つ読んでるだけだと全然頭に入らない!
というわけで、本を読むアプローチをがらっとチェンジ!
「本というのは気になるところだけ掻い摘んで読めばいい」と本の読み方の本にも書いてありました。
ならば自分の知っている、興味のあるところから読めばいいじゃない!ということで、以下の方法を試みました。
- 自分の持ってるゲームに使われているメカニクスから読む。
- 自分の作ろうと思うゲームのメカニクスから読む。
- 使えそうじゃない?と思う項目から読む。
これでかなりこの本を楽しく読めるようになってきました!
それぞれ個別に解説していきます。
■自分の持ってるゲームに使われているメカニクスから読む
本書を読んでいるということは、あなたはおそらく本格的なプレイヤーだろう。
ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け 序文 より引用
本書の序文にもこんな言葉が書かれている通り、この本を読んでいる人は間違いなくボードゲームが好きて、手元にはいくつものボードゲームがあり、好きなボードゲームをいくつも頭の中で思い浮かべることができるでしょう。
ならば!自分の持っているゲームを1つ選んで、そのゲームがどんなゲームだったのかを思い返してみてください。
そして、本書の目次を眺めながら、思い浮かべたゲームに使われていたメカニクスと合致しそうなものを探し、見つけた項目から読んでいきましょう。
これがなかなかに面白い!
ゲームメカニクス大全はメカニクスの紹介だけでなく、そのメカニクスが持つ欠点や問題点が指摘されていることがあります。
例えば、「協力ゲーム」はプレイヤー全員が一緒に共通の勝利条件の達成を目指すわけですが、デザインによっては「奉行問題」が発生するし、それはプレイ状況が複雑じゃないゲームで起こりやすい、といった感じです。
別に「書かれていた内容が思い浮かべたゲームのものではなかった」なんてことになっても構いません。「同じ様なメカニクスに見えて違うメカニクスがあるんだ」ということがそれで学べるわけなので!
「とりあえずカタンのメカニクスを解き明かしてみるか!」みたいなスタンスで読みだすと、はかどりますよ!
■自分の作ろうと思うゲームのメカニクスから読む
この本を買った方は、ボドゲ好きな上に「自作でボードゲームを作りたい!」と思っているんじゃないでしょうか。
私もそんな中の1人なので、自分が今持っているアイディアであったり、今まで作ったゲームのルールを紐解いてどのメカニクスが対応するのかを調べたりしました。
特に面白い!と感じたのは、まだ形になっていないアイディア段階のゲームのメカニクスを調べた時に両隣りの項目により自分の実現したいと思っていたアイディアにマッチしそうなメカニクスが載っていたことです。
アイディアは自分の知識の中でしか組み上げることができないので、こういった「今まで自分の知らなかった知識」に出会えるとても良い機会になると思います。
ただ、自分が思い描いているメカニクスが載っていないこともあり、ちょっとがっかりすることもあります。
でも、逆に言えばそれはオリジナリティの強いメカニクスだということ!
載っているメカニクスの類似するモノを参考にしつつ、載っていないメカニクスを思い付いたらそれを前面に押し出すゲームを作っていきたいですね!
■使えそうじゃない?と思う項目から読む。
自分の持ってるゲーム、作ろうと思っているゲームのメカニクスの項目を読むことで、この本の構造が大体理解できたんじゃないでしょうか。
そしてここまでの流れで呼んだことのないメカニクスとは、つまり未知なるメカニクス!
自分が今まで振れたことのない、知らないメカニクスが書かれているということなので、知識をアップデートするチャンスというわけです。
そんな残りの項目も、より自分の興味を引くもの、面白そうだな、使えそうだなと思う項目から読んでいきましょう。
特に興味をそそられないのであれば、ここで読了としてしまっても大丈夫です。
別に買った本を隅から隅まで読む義務はありません。
自分の好きなものを好きなように選んで好きなだけ読めるのが本のいいところです。
あとはアプリを閉じるなり、本棚にしまって手元に残しておきましょう。
そしてまた新しいゲームを買い、思い付き、見たこともないようなメカニクスに出会った時に、改めてこの本を開いて調べればいいわけです。
本書はゲームの秘密の言語のための辞書である。
ゲームメカニクス大全 ボードゲームに学ぶ「おもしろさ」の仕掛け 序文 より引用
こう書かれている通り、メカニクスの辞書として使えば良いわけです。
一度読んでも気軽に読み返せるのが本のいいところ。ふとした時に読み返すと、新たな発見があるものです。
■まとめ
ゲームメカニクス大全を買って読み出したら、余りの膨大さにちょっと心折れそうになりました。
そして「買った!」という話題を見る割に「面白かった!」という話題を見かけない・・・これは結構心折れた人が多いんじゃないかな?と思い、この記事を書き出してみました。
本は興味のあるところから読めばいい!自分の好きなゲームにはみんな興味があるはずだし、自分の作ろうとしているゲームにはもっと興味があるはずです!
色んなゲームのメカニクスとそれに関する知識がギュッと詰まった1冊なので、ゲームを自作する方は手元に置いて損はないと思います!
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